アメリカ政府が対中国を前提として、沖縄県に駐留している海兵隊を改編すると発表しました。
アメリカは現在の米海兵隊を2025年度までに改変するプランを打ち出しており、離島有事に即応するための「海兵沿岸連隊(MLR)」を創設するとしています。
この海兵沿岸連隊は2000人程度の部隊となる見通しで、数キロ程度の小規模な島に展開することを前提とした機動力の高い特殊な部隊としてまとめられているとのことです。
昨年に閣議決定された安全保障関連3文書案ですが、そこには有事限定でアメリカ軍の火薬庫を自衛隊が共同使用することや、沖縄の陸上自衛隊第15旅団を「師団」に格上げすることが明記されていました。
先週の「2プラス2」でもアメリカ軍嘉手納弾薬庫の共同使用が合意内容に含まれていましたが、いよいよ沖縄の自衛隊とアメリカ軍は本格的に一体化する方向で動き出したとも言えるかもしれません。
米海兵隊を改編 沖縄に離島対応の部隊新設へ 日米で確認
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20230112/5090021530.html
米が沖縄に「離島即応部隊」創設へ…海兵隊を25年度までに改編、対中抑止力を強化
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230109-OYT1T50218/
米政府は、沖縄県に駐留する米海兵隊を2025年度までに改編し、離島有事に即応する「海兵沿岸連隊(MLR)」を創設する方針を固め、日本政府に伝えた。強引な海洋進出を続ける中国への抑止力と対処力を高める狙いがある。11日に米ワシントンで開く日米安全保障協議委員会(2プラス2)で創設を打ち出す方向で調整している。
【独自】米軍の火薬庫を自衛隊が共同使用へ 安保関連3文書の全容判明 沖縄は「安全保障上極めて重要」
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1631638.html
外交・安全保障政策の指針「国家安全保障戦略」など安全保障関連3文書案の全容が13日、複数の政府関係者への取材で分かった。中国の軍事的台頭を念頭に、「日米防衛協力の強化」を打ち出し、沖縄を含む南西諸島での米軍との連携方針を明確にした。
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