SVB(シリコンバレー銀行)の経営破綻をキッカケとした信用不安の拡大からアメリカの2年国債の利回りが急激に下落し、過去半年間の上げ幅を僅か5日間で帳消しにするほどの暴落を記録しています。
アメリカの国債はいわゆる「逆イールド」と呼ばれる現象が数年前から発生しており、短期金利が長期金利の水準を上回る異常状態が続いていました。
この逆イールドが2年と10年の米国債で発生したのは3回しか無く、過去に発生した逆イールドでは例外なく、その後に1929年の世界恐慌や1973年の第1次オイルショック、1980年のボルカーショックなどの金融ショックが発生。
今回の逆イールドは4回目で、今年3月に入った時点の逆イールドは1.08%に拡大していました。
しかしながら、SVB経営破綻や欧州銀行の信用不安拡大によって金利が一気に低下し、この数日間で逆イールドが解消されつつあるのです。
逆イールドの解消とは金利の急激な変動を意味すると言え、それによって世界経済のバランスも一気に崩れることになるでしょう。
また、当サイトでは先日に取り上げた記事「世界大恐慌の前触れ、M2マネーサプライが100年ぶりのマイナス!150年間で4回だけ」でも解説したように、通貨の量を示しているマネーサプライが過去100年間で最悪の勢いで減少しています。
金利急低下による逆イールドの解消とマネーサプライの急減少、この2つが示していることは世界大恐慌の再来であり、もうその引き金は引かれてしまったと見るべきです。
楽観的な予想でも世界大恐慌の到来時期やスケールが多少ズレる程度で、世界大恐慌の再来は避けられない情勢になったと考えておく必要性があります。
かつてスペイン風邪の大流行が起き、世界恐慌から世界大戦に発展した歴史がありましたが、まさにそれと同じことがこの現代で起きようとしているのです。
これから数年は第二次世界大戦に匹敵するような激動の時代となることを覚悟するべきで、今から個人で出来るような備えや人脈作り、あらゆる事態を想定した避難場所の確保などを考えておくだけでもかなりマシになると思われます。
米国債の逆イールド、1981年以来の深さ-ハードランディング示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-08/RR6GSPT1UM0W01
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が7日の議会証言でピーク金利の上昇を示唆したことから、米経済がリセッション(景気後退)に陥るとの見方が債券市場に一気に強まった。
スワップトレーダーは今後4回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で計1ポイントの利上げを織り込み、米2年国債利回りは8日のアジア時間で5.04%に達した。10年債利回りが4%未満で推移している一方、30年債利回りは3日以降ほとんど動いていない。
この結果、2年債の利回りが10年債を上回る逆イールド状態は一段と深まり、利回り差は1981年以来の大きさとなった。当時はボルカーFRB議長がリセッションの長期化も辞さず、2桁台のインフレ率と闘った。
アメリカの3カ月物の短期国債と10年国債の逆イールド。1年~1年半後には不況になると予見される。この100年間で逆イールドは10回。今回の逆イールド幅は史上4番目の大きさ。過去3回の巨大・逆イールド時には、1929年の大恐慌、73年の第1次オイルショック、79年の第2次オイルショック pic.twitter.com/9NObwKwXXN
— 香原博 (@hiroshi_kouhara) March 8, 2023
米2年債がぁぁぁぁっ!!
逆イールド解消される勢いやん pic.twitter.com/cOf0UJtkCj
— トニー▶️ 直感プライスアクショントレーダー (@Tony_TraderK) March 15, 2023
逆イールド解消しそう pic.twitter.com/DiZl3rOH6x
— 灼熱ひまわり🍴💛 (@aaaaaa12312395) March 15, 2023
メモ
利上げ停止して利下げ開始までは株価🔼
2年債は🔽失業率は一気に⏫
▶︎現在失業率のMACDはGCVIX30超えは去年10月以来▶︎VIXが上がると反比例で株価は下がる🔽
利上げ停止から逆イールド解消までは株価🔼
▶︎停止期間短いとどうなる?反発幅は?逆イールド解消後平均4ヶ月後にリセ突入
— たそ。🇺🇸米国株|NY連銀景況指数:前-5.8%結-24.6%(予-8.0%) (@eitasodazo) March 15, 2023
長短金利差、歴史的逆イールドの-100bpsに到達 pic.twitter.com/5MH5VzGOC6
— タイタイ (@TAITAIand2) March 7, 2023
米3ヶ月ー10年の逆イールドが-1.3%超え。
深化中・・・
実質金利も1.2%割れで急降下中。 pic.twitter.com/8cnqYaWcxh— jkumagai.eth (@J_kumagai) March 16, 2023
🚨逆イールドが急速に縮まり始めた
ソースFRED pic.twitter.com/I7AZTxP8yq
— ウンコタレゾウ (@yuuchanexe) March 15, 2023
これすごいな、一気に利回り下がって逆イールド解消に向かう感じかな。利下げが本当に近くなってきた。 https://t.co/ROoPkh2zAu
— ティコ@半導体ETFメイン系商社マン🌸 (@kyohanichiyobi) March 15, 2023
2年・10年の逆イールドが1%を超えるのは今回で4回目とのこと。
過去3回=1929年(世界恐慌)、1973年(第1次オイルショック)、1980年(ボルカーショック)でのダウ平均をみると、大きめに調整する傾向がはっきりと https://t.co/DmDiKXffoo pic.twitter.com/1j9jLq0fC7
— 高城泰@FXコレクティブ (@takagifx) March 8, 2023
左側のグラフが米・逆イールドと米・景気後退局面を映しています。
統計的にみてもマイナスになったあとは景気後退が待ち受けているわけです。今回は、既に大きく深くまでマイナスに呈していますから、「景気後退が高確率でやってくる」ということです。
出処:SONY F#クレディ・スイス #米国株 pic.twitter.com/PtcccS7dj6— GAGAWA (@GAGAWA13) March 16, 2023
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