*BBC
ロシアからヨーロッパに向けて輸出されている天然ガス用のパイプラインの契約をウクライナが拒否したことで、真冬のヨーロッパが混乱状態になっています。
ロシアと非常に親しい勢力である旧ソビエトのモルドバや沿ドニエストル地方では発電用のガスが不足する事態となり、当局は1日3時間の計画停電を行うと発表しました。
天然ガスの供給量が大きく減ったことでヨーロッパ全体で天然ガスの価格が上昇し、真冬の住民生活にも大きな影響が出ていると報じられています。
ウクライナは今回の契約更新に関して、「国家安全保障の観点からロシアとの契約を更新しない」と説明しており、契約終了にあわせてロシアもこれまでの支払いが滞っているとして、天然ガスの欧州供給を今月から停止しました。
ヨーロッパがロシアに依存している天然ガスは毎年1兆円を超える規模で、ウクライナのパイプライン停止はロシア以上にヨーロッパの市民生活に大きな影響が出るのではないかと言われているところです。
ロシアからの天然ガス停止 欧州で混乱 モルドバでは計画停電
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250105/k10014685131000.html
ロシアからヨーロッパ向けの天然ガスが停止したことで、さまざまな混乱が広がっています。
旧ソビエトのモルドバへの供給が停止され、ロシアの強い影響下にある沿ドニエストル地方で発電用のガスが不足する事態となり、計画停電が始まっています。ロシアの政府系ガス会社「ガスプロム」は、ウクライナ経由でのヨーロッパ向けの天然ガスの輸出を今月1日から停止しています。
ウクライナ、自国経由するロシア産天然ガスの欧州輸送を停止 契約失効
https://www.cnn.co.jp/business/35227812.html
(CNN) ロシア産の天然ガスをウクライナ経由で欧州にパイプライン輸送する契約が1日、失効した。これより前にウクライナは国家安全保障の観点からロシアとの契約を更新しない姿勢を示していた。
ベルギーのシンクタンク、ブリューゲルによると、ウクライナ経由は欧州連合(EU)の天然ガス輸入全体の約5%を占め、主にオーストリア、ハンガリー、スロバキアに供給されていた。今後ロシア産を欧州に送るパイプラインはトルコ経由のみとなる。
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