京都府舞鶴市の大相撲・春巡業で、あいさつ中に突然倒れた市長の救命活動中に「女性は土俵から降りて」などと相撲協会側がアナウンスを流した問題で、アナウンス以外にも土俵から女性を降ろすように言及していたことが分かりました。
報道記事によると、相撲協会側はアナウンスで何度も「土俵から女性は降りてください」と繰り返した上で、日本相撲協会の協会員が女性らに「下りなさい」などと声を掛け、手ぶりでも下りるよう指示をしていたとのことです。
最初に土俵に上がった女性のうち1人は、医師でもある多々見市長がかつて院長を務めた病院の看護師で、土俵に上がる際には「上がっていいですか」と周囲に確認していたと報じられています。
今回の騒動を受けて相撲協会側は「アナウンスの方が動揺して言ってしまった」などとコメントしていますが、確認された経緯を見ると、それは嘘である可能性が高いです。
組織的に女性らを土俵から降ろそうとしていたと考えられ、世論の反発を恐れて方針転換したと思われます。
一方で、実行委は5日午後に心臓マッサージの中心になった女性に感謝状を贈りたいと連絡したようですが、女性側は「当たり前のことをしただけ。そっとしておいてほしい」とコメントして固辞。
ネット上でも女性を評価する声が相次ぐと同時に、相撲協会への怒りや不満の声が殺到しています。
「下りなさい」相撲協会員、口頭でも直接指示 心臓マッサージの女性は看護師
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180405-00000541-san-soci
京都府舞鶴市で4日行われた大相撲春巡業で、あいさつ中に突然倒れた市長の救命措置で駆け上がった女性に、日本相撲協会側が土俵を下りるよう求めるアナウンスを流した問題で、アナウンス以外にも、女性に向かって土俵を下りるよう協会員が直接指示していたことが5日、分かった。土俵に上がった女性のうち、少なくとも1人は現役の看護師だったという。
土俵で救命措置の女性、感謝状を固辞「当然のことした」
https://www.asahi.com/articles/ASL455X1HL45PLZB01P.html
京都府舞鶴市で開かれた大相撲の巡業で、あいさつ中に土俵で倒れた同市の多々見(たたみ)良三市長(67)に心臓マッサージをしていた女性たちに、行司がマイク放送で「土俵から降りてください」と求めた対応が批判をあびている。主催した実行委員会の幹部によると、女性は看護師らだった。大相撲は「女人禁制」の伝統があるが、相撲協会も不適切な対応だったと認めた。
【カッコ悪】挨拶中に倒れた市長に救命処置を行った女性たちに対し、何もできないまま「女性は土俵を降りろ」と口々に言い場内アナウンスまでした相撲関係者。「観客からの苦情があったので若い行司がアナウンスしてしまった」と言い訳をし、大量の塩を撒き、さらに感謝状を贈ろうとして固辞される。
— tomoko isobe(脱被曝に一票) (@sobtomk) 2018年4月5日
今回のどすこい事件、非常時には女性を土俵に上げていいかどうかなんぞという問題ではありません。女性を〈穢れ〉と見なして土俵に上げてはいけないとする考え方のおかしさが非常時で可視化されたに過ぎません。その点は間違えないようにしないといけないと思いますね。
— 松井計 (@matsuikei) 2018年4月5日
土俵の上で市長が倒れ女性が救命で上がったが行事が女性は降りてとアナウンス、その後土俵に塩をまいた。相撲好きは病人が出たからお清めで塩をまいた、世間の多くは女をあげたから塩をまいた、と。事実は前者なのだろうが後者に受け止める人が沢山いたのなら状況からして説明すべき。本場所とは違う。
— 志らく (@shiraku666) 2018年4月5日
相撲の土俵女人禁制問題は、まずは禁制自体は協会の自由と考えて良いが、その上で「政府や自治体の要人がそういう前提の儀式に出て良いのか」という風に捉えるべきだろう。つまり“禁制をやめろ”ではなく、“女人禁制を内輪でやるのは自由だが、ならば公的機関の関与はふさわしくない”と考えるわけである
— Shin Hori (@ShinHori1) 2018年4月6日
女人禁制で 一つ思い出した 昔サンリオが懸賞を出した時キティちゃんが女の子だから土俵にあげるかを相撲協会は話し合ったという 結論はキティちゃんはネコだから良いだろうって 何やってんだかって思った
私は女人禁制も忘れて助けるために駆けつけた方を支持したい— moka@baffie (@mokabaffie5) 2018年4月5日
女性の官房長官が総理代理なのに土俵に上れなかった事例から、市長が土俵下で挨拶することになったとか、女性差別だとか。いろいろな論点の報道がなされるが、私は何よりも命を最優先で尊重できなかった国技とは何かを考える。
— 蓮舫・立憲民主党 (@renho_sha) 2018年4月6日
土俵がそこまで神聖な場であるというなら、挨拶だけじゃなく、いっそ相撲そのものも土俵外でやるようにして、土俵には何人たりとも入らないようにしたら丸く収まるんじゃないかなと思わなくもない
— シギサワカヤ@お前は俺を殺す気か5巻発売中 (@ktos_tw) 2018年4月6日
暴行事件の報道が相次ぐ相撲会で、今度はくも膜下出血で倒れた舞鶴市長の救命にあたった女性たちに土俵を降りるようアナウンス、さらに塩をまいて清めた?との事態は、単に女性への差別や排除に止まらず、最も大切な命への冒涜、そして人権意識の欠如である。国技として根本的な意識変革を望む。
— あべともこ(衆議院議員・神奈川12区) (@abe_tomoko) 2018年4月5日
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