安倍晋三首相が「安倍案件」と記載されていた加計文書の内容を否定しましたが、これに対して自民党内部からも疑問の声が浮上しています。
小泉進次郎議員は東京都内で行った講演の中で、「柳瀬経済産業審議官が、『記憶の限りでは会っていない』というコメントを出したが、理解できない。『記憶の限りでは』という注釈をつけなければいけないんだったら、『会っていない』と言い切れるはずがない。ちょっと考えられない」と指摘。
石破茂元幹事長も東京都内の議員パーティーで、「行政は公平で公正でなければならず、『お友達だから』と便宜をはかってもらうとしたら誰もばからしくて行政を信頼しない。政府には『そうではない』と証明する責任があり、その責任を痛感しながら信頼を取り戻していくべきだ」などと述べ、安倍首相の対応に疑問を投げ掛けています。
更には大阪府知事の松井一郎氏も記者会見で「特区について官邸に要望してはいけないという話はない。加計学園の何が問題なのかわからない。規制緩和を目指す特区はアベノミクスの3本の矢の1つであり、むしろ、政府は『首相案件』だと認めればよいと思う」というようなコメントを出していました。
与野党の双方から安倍首相の対応に疑問符が付いている形だと言え、このまま安倍首相が「首相案件ではない」と言い続けるのか注目したいところです。
自民 石破氏 “友達だから便宜”ではないと証明を
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180411/k10011399531000.html?utm_int=all_side_ranking-social_010
自民党の石破元幹事長は、東京都内で開かれた党所属議員のパーティーで、「加計学園」の獣医学部新設をめぐる問題を念頭に、「行政は公平で公正でなければならず、『お友達だから』と便宜をはかってもらうとしたら誰もばからしくて行政を信頼しない。政府には『そうではない』と証明する責任があり、その責任を痛感しながら信頼を取り戻していくべきだ」と指摘しました。
小泉氏「記憶の限りでは会っていない」は理解できない
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180411/k10011398831000.html?utm_int=all_side_ranking-social_006
加計学園の獣医学部新設をめぐって、愛媛県が作成を認めた文書に、県の職員らが当時、総理大臣秘書官だった柳瀬経済産業審議官と面会した記載があることについて、柳瀬氏は「記憶の限りお会いしていない」とするコメントを出しています。
維新 松井代表 「政府は首相案件と認めればよい」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180411/k10011399051000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002
日本維新の会の代表を務める大阪府の松井知事は記者会見で、「大阪での民泊を特区で実現するために、自分は絶えず総理大臣官邸に要望していた。特区について官邸に要望してはいけないという話はない。加計学園の何が問題なのかわからない。規制緩和を目指す特区はアベノミクスの3本の矢の1つであり、むしろ、政府は『首相案件』だと認めればよいと思う」と述べました。
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