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是枝裕和監督、林芳正文部科学相の祝意を辞退へ 「公権力とは潔く距離を保つ」


第71回カンヌ国際映画祭で「万引き家族」が最高賞「パルムドール」を受賞した是枝 裕和(これえだ ひろかず)監督が文科省の祝意を辞退すると表明しました。

是枝監督はホームページ上で、「映画がかつて、国益や国策と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、大げさなようですがこのような「平時」においても公権力(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないかと考えています」とコメントし、公権力とは距離を取る必要があるとして国からの祝意は断ったと明らかにします。

また、続けて映画界を盛り上げるためには文化庁の助成金などが必要だとして、「日本の映画産業の規模を考えるとまだまだ映画文化振興の為の予算は少ないです。映画製作の現場を鼓舞する方法はこのような祝意以外の形で野党のみなさんも一緒にご検討頂ければ幸いです。以上」などと言及していました。

ネット上では是枝監督の対応に評価の声が相次ぎ、「祝意よりも実際の支援策をやるべき」「野党もそっちを言わないのはおかしい」などと様々な意見が多く見られたところです

 

『祝意』に関して 2018年6月7日
http://www.kore-eda.com/message/20180607.html

 実は受賞直後からいくつかの団体や自治体から今回の受賞を顕彰したいのだが、という問い合わせを頂きました。有り難いのですが現在まで全てお断りさせて頂いております。先日のブログの中で僕はこう書きました。

「大きな物語」に回収されていく状況の中で映画監督ができるのは、その「大きな物語」(右であれ左であれ)に対峙し、その物語を相対化する多様な「小さな物語」を発信し続けることであり、それが結果的にその国の文化を豊かにするのだ

もちろん、例えば敗戦からの復興の時期に黒澤明の『羅生門』がベニスで金獅子賞を獲得したことや、神戸の震災のあとに活躍したオリックスの球団と選手を顕彰することの意味や価値を否定するものでは全くありません。
しかし、映画がかつて、「国益」や「国策」と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、大げさなようですがこのような「平時」においても公権力(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないかと考えています。決して波風を立てたいわけではないので「断った」などとはあえて口にしないでおりましたが、なかなかこの話題が収束しないようなので、本日ここに公にすることにいたします。なので、このことを巡る左右両派!のバトルは終わりにして頂きたい。映画そのものについての賛否は是非継続して下さい。『万引き家族』明日公開です。「小さな物語」です。

最後に一言だけ。今回の『万引き家族』は文化庁の助成金を頂いております。ありがとうございます。助かりました。しかし、日本の映画産業の規模を考えるとまだまだ映画文化振興の為の予算は少ないです。映画製作の「現場を鼓舞する」方法はこのような「祝意」以外の形で野党のみなさんも一緒にご検討頂ければ幸いです。以上。

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