現時点で犠牲者が120人以上も確認され、平成に入ってから最悪の豪雨災害となった「平成30年7月豪雨」ですが、徐々に政府対応の遅れに疑問や批判の声が高まっています。
特に問題視されているのは気象庁が緊急記者会見を開いて警報を発表した7月5日から被害が拡大した7月8日午前まで政府が災害対策本部を設置しなかった点です。
その空白時間は66時間もあり、5日の時点で政府が大きな行動をしていれば、初動でかなり犠牲を抑えることが出来たかもしれません。
少なくとも、気象庁の発表を振り返ってみると、7月6日の時点で「数十年に一度クラスの災害」として大雨特別警報が発表されていました。
ネット上で批判を浴びた衆院赤坂議員宿舎での宴会は7月5日夜で、その時点でも大阪や兵庫などの20万人以上に避難勧告が出ていたのです。
7月5日の時点では仕方がなかったとしても、7月6日以降も大きな対応をしなかったのは政府の怠慢だと言えるでしょう。国会で野党から追求を受けた大臣が「テレビニュースでみた」などと発言する場面もあり、政府としての危機感が全く感じられないところです。
【平成30年7月豪雨】政府の「空白の66時間」を視覚化
https://note.mu/jun21101016/n/na37e1fa2f191
豪雨迫る夜 首相出席「赤坂自民亭」ネットで議論
https://mainichi.jp/articles/20180710/k00/00m/040/025000c
赤坂自民亭は2000年衆院選の初当選組を中心に始まった。若手議員と党幹部や閣僚の交流を目的としており、5日は27回目だった。一方、気象庁は同日午後、緊急に記者会見を開いて「記録的な大雨になるおそれがある」と警戒を呼びかけた。雨は激しさを増し、毎日新聞の集計では6日午前0時までに計約15万人に避難指示が出た。
【西日本豪雨「空白の66時間」を視覚化】7月8日10時更新版
7月5日14時
気象庁が緊急会見。記録的大雨、大災害の注意喚起7月8日8時
政府が非常災害対策本部設置この間の出来事を首相動静、気象庁、被害状況の3つの観点でタイムテーブルに整理。https://t.co/hQoP9oH87j
詳細はnote参照 pic.twitter.com/r06h6Dxncc— 犬飼淳 / Jun Inukai (@jun21101016) 2018年7月8日
今夜は恒例の自民亭。衆議院宿舎の会議室で、月一回食べ物やお酒を持ち寄り、党幹部と若手議員のざっくばらんに話す懇親会。選挙区の悩みを相談したり、地元の名産PR。今日は、安倍総理、岸田政調会長、竹下総務会長が勢揃い。和気あいあいの中、若手議員も気さくな写真を取り放題!正に自由民主党党。 pic.twitter.com/BGj84cLynb
— 西村 やすとし (@nishy03) 2018年7月5日
参加した多くの議員は「(安倍総理が差し入れた)獺祭と(岸田政調会長が差し入れた)賀茂鶴とどっちを飲むんだ??」と聞かれ、 一瞬戸惑いながらも、結局両方飲んでました。そして、お二人と写真を撮っていました笑笑
いいなあ自民党。 pic.twitter.com/SfuG1QmYip— 西村 やすとし (@nishy03) 2018年7月5日
地元秘書から、地元明石淡路の雨は、山を越えたとの報告を受けました。秘書、秘書官と随時連絡を取り合いながらの会でした。 https://t.co/fOXW4ZjQcI
— 西村 やすとし (@nishy03) 2018年7月5日
西日本豪雨への一連の政府の対応が全くなっていない。災害の夜に大宴会、外遊中止の決断も遅い。一方で内閣支持率が回復している。支持理由の最多は「他よりよさそう」である。開いた口が塞がらない。今回のお粗末な災害対応で気づくべきだ。「他よりよさそう」ではなく「安倍だけはダメだ」と。
— m TAKANO (@mt3678mt) 2018年7月9日
今、東日本大震災の時の、菅直人総理や枝野幸男官房長官の、下手だが真剣かつ必死な様子、マスコミへの対応を思い出して、今まるでSF小説に出てくる暗黒の国にいるかのような錯覚を覚える。あの時に協力を拒否してデマを飛ばし足を引っ張り続けた人物達が、今政権に居座り、豪雨の対応で嗤われている。
— 松尾 貴史 (@Kitsch_Matsuo) 2018年7月9日
3.11被災者です。当時の記憶として、連日政府が会見をしていたかと思います。『国も対応を頑張ってくれているんだな』と少し励みになったことを覚えています。今回はそれがない。逆に対応の遅さ、危機感の無さに憤りを超え、虚しさを感じます。こんなに無慈悲な政権は早く解散して頂きたい。
— meeekitti (@meeekitti2) 2018年7月9日
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