宮崎県と鹿児島県の県境にある霧島連山・新燃岳で火山性地震が急増しています。
気象庁によると、8月26日に24時間で100回以上の火山性地震を観測したとのことです。26日午前0時ごろから火山性地震の数が増加し、午後3時までに138回の火山性地震が捉えられました。
気象庁はこの火山性地震の増加を受けて、「噴火の恐れがある」と注意を呼び掛けています。新燃岳では今年に入ってからも噴火活動などが観測されており、2011年以来の活発な状態が継続しているところです。
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
新燃岳では、火山性地震が昨日(26日)と比べて減少していますが、火山活動がやや高まった状態が続いています。
火山活動の状況
新燃岳では、昨日(26日)新燃岳火口直下を震源とする火山性地震が154回発生し、大幅に増加しました。本日(27日)は15時までに20回発生し、昨日と比べて減少していますが、引き続き多い状態で経過しています。また、浅い所を震源とする低周波地震が時々発生しています。
振幅の小さな継続時間の短い火山性微動が時々発生しました。傾斜計の観測データに特段の変化は認められません。
本日、白色の噴煙が火口縁上100mまで上がりました。
8月24日からの火山性地震、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 火山性微動
8月24日 40回 0回
25日 47回 1回
26日 154回 1回
27日15時まで 20回 1回新燃岳では、火山活動がやや高まった状態が続いていますので、今後気象台が発表する情報に留意してください。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
いいね!しよう