文部科学省の中教審(中央教育審議会)が教員に新しい労働制度を導入すると発表しました。この労働制度は「変形労働時間制」という名称で、残業時間の上限を月45時間と定め、同時に平日の勤務時間を延期するとしています。
残業時間の上限を定めることで夜遅くまでの勤務を禁止するとしていますが、合わせて平日の勤務時間が増えることから総合的な労働時間は変わらない可能性が高いです。
これはしばらく前にもネット上で話題になった制度で、国民からは「全く変わってない」「政治家の点数稼ぎ」などと批判を浴びていました。文科省は来年春までに通知するとしており、制度改正に向けて本格的に動き出すとしています。
↓ネットで話題になった変形労働時間制の画像
長時間労働が問題となっている教員の働き方を見直すため、国が新たな方針を示しました。これまで基準がなかった残業時間の上限を月45時間とすることや、夏休みなどにまとまった休みを取る代わりに平日の勤務時間を延ばす「変形労働時間制」という新たな制度を導入するとしています。専門家や現場の教員からは、その実現性などに疑問の声が上がっています。
こうした国の新たな方針について、専門家や学校現場からは新たな45時間という残業時間の上限を守るのは難しいという声や、変形労働時間制についても8月には研修や部活動などがありまとまった休みはとりずらいという声が上がっている。https://t.co/LXqFe2zrT7
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) 2018年12月6日
変形労働時間制を導入しようとしている文科省を
1トータルの労働時間が変わるわけではない
2夏休みが暇なわけではない
3残業の多くがサービス残業と化している
4このままでは学校は潰れるとNHKがバッサリ。 pic.twitter.com/eWG4sLfTLS
— 鈴木祐介 (@7_color_world) 2018年11月29日
管理職が勤務の割振りを正しく理解し、適正に行えば、今だって既に、変形労働時間制だ。
しかも日にMax7時間45分の勤務時間。
わかってんのか?
文科省様
— ちゃんセラ (@gerber83215890) 2018年12月5日
★今夜の陰山先生★
・文科省は現場を分かっていないという先生はいかがなものか
・「根拠をお答えする必要はない」といいながら、「文科省は各種統計を発表している」
・「タリスショック」
・変形労働時間制についての理解は「言えません。というか言いません」
・過重労働は現場の理解不足 pic.twitter.com/vRHrIY33CY— 東和誠@『問題だらけの小学校教育』11/30出版 (@makoto_touwa) 2018年12月4日
中教審の議論。変形労働時間制。中教審が出すのはあくまで答申。だからこそ政策決定者にとって都合が悪い内容になったとしても、教員の負担軽減を実現する強い提言を出してほしい。
今回は「働き方改革特別部会」とまで称している。目眩し的中途半端なごまかし案にはしっかりダメ出しする姿勢が必要!— キャプテンネモ (@openthedoor1968) 2018年11月29日
僕気づいてしまったんですけど、
変形労働時間制で勤務時間が長くなるんですよね。
今の現場を考えると、そこに会議とか研修とか入ってきそう。
定時が遅くなって、そこから今までと同じ分だけ授業準備とか採点とかで残業することになりそう・・・
— Sプリ(職業変えようかな) (@sakasakasakas3) 2018年12月1日
『変形労働時間制』などという仰々しいネーミングで教員の働き方改革をしている感を出しても、要するに『勤務時間内に仕事が終わらない』という問題に対して業務を減らすでもなく人員を増やすでもなく『勤務時間を延ばせば大丈夫』という、根本的な解決を目指す気のない愚策以外の何でもありません。
— Childish Teacher (@TeacherChildish) 2018年12月3日
関連過去記事
教員の働き方改革に物議!安倍政権「変形労働制で残業減らしてあげよう」⇒残業減からの勤務時間増
https://johosokuhou.com/2018/12/01/10581/
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