来年から実施される消費増税について、「複雑だ」との声が相次いでいます。来年の消費増税で現在の8%が10%に引き上げとなりますが、同時に食品などを対象にした「軽減税率」は実施される予定です。
軽減税率では10%が8%に軽減され、同時に政府は「中小小売店のキャッシュレス決算時に増税分の2%をポイント還元する」とも表明しています。
つまり、軽減税率と中小企業、ポイント還元などが複雑に絡み合うことで、3%・5%・6%・8%・10%の5種類が混在する形になるのです。物を買う側の消費者も混乱しますが、それ以上に大変なのは商品の売上を管理して税務署に報告している事業者の人たちだと言われています。
事業者の中にはいわゆる自営業で昔ながらの八百屋などを経営しているお年寄りも多く、そのような方たちからは「理解できない」「複雑で計算が分からない」というような困惑の声が飛び交っているのが現状です。
来年から実施される新しい消費税ですが、消費者も事業者もメリットがゼロだと言えるでしょう。
安倍政権、消費増税対策で5種類の税率が混在…国民生活はパニックで多大な負担
https://biz-journal.jp/2018/12/post_25937.html
たとえ9カ月間でも、消費税率がこれだけ複雑になると、どの店が何%なのか、消費者にも事業者にも非常にわかりにくい制度になる。消費者の混乱を避けるために、どの店でも店頭やチラシなどに、その商品の消費税が何%なのかを大きく表示(告知)することになるだろう。しかし、それでも消費者にはわかりづらく、レジでの精算時やレジ後のレシートを見て、店側に問いただす顧客が増えるかもしれない。
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