経済評論家・上念司氏の発言が物議を醸しています。上念氏は実質賃金問題について、「リーマンショックの時が実質賃金アゲアゲだったけど、失業増えまくった。これは雇用のミスマッチですか?実質賃金の意味分からずに批判のための批判に使う人は信用しちゃだめね」と述べ、実質賃金で経済政策を評価することは出来ないと強調。
リーマンショックは実質賃金が上がっていたから、実質賃金という数字は信用出来ないと発言していました。
しかしながら、実際の実質賃金はリーマンショックが発生した2008年前後に大きく下がっており、それから低迷期に突入しています。上念氏の発言は全くの嘘デタラメであると言え、何を根拠にして「リーマンショックに実質賃金が上がった」と断定したのか謎です。
また、上念氏が自ら計算したとして掲載した実質賃金の表にも致命的な間違いがあることが発覚し、こちらも合わせて批判が殺到しています。他にも上念氏は率ではなく、物価指数で割るべき数字なのに、「名目賃金を物価上昇率で割り戻した指数」などとチンプンカンプンな発言をしていました。
↓リーマンショック前後の実質賃金指数(2008年~2009年)
実質賃金で経済政策を評価しようとしている人は「新自由主義」的な経済観に毒されてるぞ。自分で言ってて分からんのか?リーマンショックの時が実質賃金アゲアゲだったけど、失業増えまくった。これは雇用のミスマッチですか?実質賃金の意味分からずに批判のための批判に使う人は信用しちゃだめね。
— 上念 司 (@smith796000) 2019年2月6日
大好評なので応用編作ったよ。今度は就職をあきらめた人も入れて失業率、物価上昇率も0.5%から徐々に上がったことにしてみて実質賃金指数も計算してみた。完全雇用を達成して全員給料増えてるのに実質賃金は減ってるよ。つまり、実質賃金は割合なんだよ。手取りの賃金じゃないよ。 pic.twitter.com/PmmdBSgAWz
— 上念 司 (@smith796000) 2019年2月5日
ポイント
①1年目、4人中2人失業しているのに失業率が33%→就職をあきらめた人は失業率の統計に含まれない。
②1年目、4人中2人の給料がゼロなのに名目賃金指数が30→失業している人、就職をあきらめた人は賃金統計に含まれない
③全員の給料が上がっているのに実質賃金指数が減っている→①と②による— 上念 司 (@smith796000) 2019年2月5日
指数の件で絡んできている連中は私をdisってるつもりなのかもしれんが、実際には自分たちが指数という概念を全く理解していないバカであることを晒しているだけなんですけど、、、指数というのは変化を見るためのいわば便宜上の数値で、それ自体には特に意味はないんだよ。(内緒だよ。)
— 上念 司 (@smith796000) 2019年2月7日
【悲報2】経済評論家の上念司氏「リーマンショック時は実質賃金アゲアゲ」という謎のデマを流してしまう。
リーマンショックが起きたのは2008年。グラフを見れば分かるとおり,実質賃金は思いっきり下がっている。
全然数字見てないぞこの人。 pic.twitter.com/wcFFwQrdis
— 明石順平 (@junpeiakashi) 2019年2月6日
上念さんは辻元さんの心配するより、Twitter検索で「上念」と打つと「上念 実質賃金」って出てきちゃうことを心配した方がいいと思うの。
— はるみ (@harumi19762015) 2019年2月7日
【悲報】経済評論家の上念司氏,実質賃金指数を理解していなかった – モノシリンの3分でまとめるモノシリ話 https://t.co/jq0REXgOSk「彼は,実数を物価上昇率で割るというとんでもないことをしている。
その結果,実質賃金指数と彼が勘違いしているものの数字は「6000」になるのだ。」 pic.twitter.com/s626KIIU5c— rima (@risa_mama117) 2019年2月6日
大学の一般教養レベル(例えば「統計学入門」みたいな講座名)の知識もないくせに、データだ論理だと宣うのがこの界隈。
それにしても上念酷いな。百田のコピペと同レベルの出来の悪さだ。
https://t.co/0vArjuCL83— T-2850 (@ty551224) 2019年2月7日
信者さんたち、誰も突っ込まない、絶賛してる
【悲報】経済評論家の上念司氏,実質賃金指数を理解していなかった – モノシリンの3分でまとめるモノシリ話 https://t.co/5vEPnFojRo
— Hiromi1961 (@Hiromi19611) 2019年2月6日
実質賃金推移
2012年(第二次安倍政権発足)を100とする2006年 105.2
2007年 103.9
2008年 101.9 リーマン
2009年 99.5 麻生
2010年 100.8 民主党
2011年 100.9 民主党
2012年 100.0 民主党
2013年 99.1 安倍
2014年 96.4 安倍
2015年 95.4 安倍
2016年 96.1 安倍
2017年 95.9 安倍←NEW!— 数学M (@kRuxoNWNrWKAoE2) 2019年2月5日
いいね!しよう