沖縄3区と大阪12区の衆議院補欠選挙で自民党が2連敗となりましたが、この結果は野党勢力の跳躍を示すものではないです。
開票結果を見てみると、野党が結集して1VS1の構図に持ち込んだ沖縄戦でも自民党に残り2万票近くまで追いつかれていました。オール沖縄の屋良朝博氏が7万7156票で、自民党の島尻安伊子氏は5万9428票。
大阪に至っては維新の半分にも満たなかったわけで、票の内訳を見ると、必ずしも立憲民主党や国民民主党のような野党に票が集まっているわけではありませんでした。
それどころか地方統一選挙では「NHKから国民を守る党」や「幸福実現党」の候補者が10人単位で当選しており、場所によっては最大野党の立憲民主党よりも多くの票を獲得しています。この結果から分かることは国民の既存政党への不信感が根強いということで、今の野党も自民党と同じように既存政党の枠組みで不信感の対象になっているということです。
ここに低投票率が続いている答えがあると見られ、分裂や中途半端な野党共闘に有権者が呆れて、野党からドンドン離れているのが現状だと思われます。このような結果や数字を冷静に見ると、自民党の2連敗がそのまま野党の跳躍に繋がる保証がないことが見えてくるはずです。
今のままだと野党は前回の総選挙と同じように、組織票が強い自民党の拡大を許すことになるでしょう。既存政党への不信感が高いからこそ、強い組織票を持っている自民党が勝ってしまうのです。
野党の方たちはこの現状に危機感を持つべきであり、自民党の2連敗に浮かれているようでは次も敗北することになります。
参照:地方統一選挙 開票速報
https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/touitsu/2019/
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