*ブレグジット党代表
イギリスの政治情勢が激変しています。イギリスのメイ首相は今月中にも辞任すると見られていますが、最新の世論調査で結党1ヶ月の新党「ブレグジット党」が支持率トップに浮上していることが判明しました。
ブレグジット党は「合意無き離脱」を含め、EU離脱のためにはあらゆる手段を行使するとして、ブレグジットを掲げている新党です。主に離脱派の国会議員が主軸となっており、メイ首相の中途半端な対応に不満を持った過激な政治家を中心に結党されました。
その過激な言動から「イギリス版トランプ」などと言われ、党首のナイジェル・ファラージ氏も「二大政党制をぶっ壊す!」「移民はイギリスから出て行け!」というような発言を繰り返しています。
既に与党「保守党」の支持率は10%まで落ち込んでいる状態で、このまま総選挙を行った場合、支持率30%の「ブレグジット党」が多数の議席を獲得する可能性が高いです。
それだけにEUサイドからも「ブレグジット党が最大のリスク」「今すぐ離脱しないと収集がつかなくなる」などと懸念の声が多く、早期のEU離脱合意を求める意見も浮上しています。
ブレグジット党勝利ならEUに逆風、英国は早期離脱を=仏経財相
https://jp.reuters.com/article/britain-eu-france-idJPKCN1SS09W
[パリ 21日 ロイター] – フランスのルメール経済・財務相は21日、今週の英国の欧州議会選について、欧州連合(EU)離脱運動を主導したナイジェル・ファラージ氏率いるブレグジット党が勝利すれば、EUにとって大きな問題になると指摘、英国はできる限り早期にEUを離脱すべきとの認識を示した。
世論調査によると、ブレグジット党の支持率は与党保守党と野党労働党を引き離し、トップの座を維持している。[nL4N22W0FF]
英国で欧州議会選、メイ首相への辞任圧力は最高潮に
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/05/a8e12784eacfe5f7.html
EU離脱を声高に主張するブレグジット党の勢いは衰えを見せない。英国調査会社ユーガブが英紙「ザ・タイムズ」の依頼で5月19~21日に行った最新の世論調査では、同党への支持は37%と前週の35%からさらに上昇。5月2日の統一地方選挙(2019年5月7日記事参照)で議席をほぼ倍増させた自由民主党(EU残留支持)が19%、労働党(多数は穏健な離脱を支持)が13%、緑の党(EU残留支持)が12%と続いた。政権与党の保守党はわずか7%と、前週の10%からさらに下落。大敗はほぼ確実だ。
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