シリアで武装組織に拘束され、昨年10月に開放されたフリージャーナリストの安田純平さんが、外務省にパスポートの発給を拒否されていることが分かりました。
外務省は安田純平さんについて、「安田さんがトルコから入国禁止の措置を受けたため、旅券法でパスポートの発給の制限の対象となる」と説明しており、トルコの入国禁止対応を理由に安田純平さんの出国を規制するとしています。
このような対応に安田純平さんはツイッターで「トルコには行かないと言っていて渡航先ではないのに、トルコが入国禁止というだけで世界中どこにも行ってはいけないという『出国禁止の刑』になりました」と述べ、政府側の対応に疑問を投げ掛けていました。
近い内に不服審査を請求するとしていますが、パスポートの発給が認められる可能性は低いと予想されています。
シリアで武装組織に拘束され、去年、解放されたフリージャーナリストの安田純平さんに対し、外務省が今月、パスポートを再発行しないと通知したことが分かりました。安田さんは「憲法に保障された基本的人権を制限するものだ」として、不服審査を請求する意向を示しました。
旅券法13条1項1号の「渡航先に施行されている法規によりその国に入ることを認められない者 」に該当という通知ですが、トルコには行かないと言っていて渡航先ではないのに、トルコが入国禁止というだけで世界中どこにも行ってはいけないという「出国禁止の刑」になりました。https://t.co/56dLeH6TSe
— 安田純平 (@YASUDAjumpei) 2019年7月16日
生存証明を取らずに金払うなんて振り込め詐欺に引っかかるようなものだから日本政府はそれを取る準備を2015年からしていたが、結局一度も取らなかったのは絶対に対価を渡さないと決めていたからで、他国の手法を聞いた上で同じ手法をあえて取らなかったのも、同じことやると払うしかないからです。
— 安田純平 (@YASUDAjumpei) 2019年7月16日
生存証明を取ることによって人質に「助ける」という希望を与える効果があることも他国から聞いているはずだが、それでも40カ月で一度も取らなかったのは払わないと決めていたからです。払わないとなるとやれることは極めて限定的というか、ほとんどないです。
— 安田純平 (@YASUDAjumpei) 2019年7月16日
ほとんど何もカードを持たされてない中で担当者はできる限りのことはしたはずだから、解放後、日本大使館員に第一声で謝意を伝えたわけですが、「政府が救出」という話はメルヘンかオカルトかSFかというくらい疑わしい。それを示す具体的なものが何もないどころか否定的な材料しか出てこないからです。
— 安田純平 (@YASUDAjumpei) 2019年7月16日
後藤さん湯川さんが殺害されたのは身代金を払わなかったからであるのは確実で、その直後に「日本政府から身代金取れる」と考えるなんて、ほとんど別の惑星の生き物かと思ったくらいに衝撃でしたが、「身代金詐欺」と言ってくる同種が日本にも生息しているとしたらさらに衝撃的です。
— 安田純平 (@YASUDAjumpei) 2019年7月16日
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