8月25日に日米首脳会談で安倍晋三首相が合意したアメリカとの通商交渉は、日本側の全面的な譲歩となりました。
貿易関税はアメリカが自動車関連を維持するとしたのに対し、日本側は米国産牛肉の関税を38.5%から9%に引き下げ。豚肉の関税も大幅に削減するとしており、畜産関係は米国に完全譲歩していました。
アメリカの自動車関税が維持されたことを考えると、TPP(環太平洋経済連携協定)よりも酷い内容だと言え、他にも米国産のトウモロコシをおよそ250万トンほど追加で輸入する案にも合意しています。
これは米中貿易戦争で中国に輸出されるはずだった余り物のトウモロコシで、日本が事実上の在庫処分地帯になった形です。
記者会見でアメリカのトランプ大統領は「中国は約束したことを実行しないため、アメリカのいろんな地域でトウモロコシが余っている。安倍総理が購入してくれるのはとても大きな取り引きだ」と述べ、中国向けのトウモロコシを日本に送ったと言及。
9月下旬には正式な署名を行う予定ですが、この厳しい内容に日本国内の農家を中心に反発が強まりそうです。
政府関係者によりますと、追加で輸入するのは飼料用のトウモロコシおよそ250万トンで、年間の輸入量の3か月分にあたる規模だということです。
国内で新たな害虫が確認され、今後供給に不安が生じることも懸念されるため、トウモロコシの輸入の90%以上を占めるアメリカから、日本の企業が9月から輸入を前倒しすることになるとしています。
日米首脳、貿易交渉で基本合意 9月下旬に署名へ
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO48982490V20C19A8000000
日本が米国産牛肉にかけている38・5%の関税は段階的に引き下げ、2033年4月に9%にする。TPPと同水準になり米国はTPP参加国と競争条件がそろう。
米国の農家は中国との貿易摩擦の影響で、輸出が急減している。20年の米大統領選で再選を目指すトランプ氏は日本の農産品の市場開放を自身の政権運営の成果として訴える見通しだ。
日本が米国に要請してきた工業品の関税引き下げでは自動車本体の関税撤廃を先送りする。今回の貿易交渉とは別に、今後も協議を続ける。米国は離脱したTPPで「自動車関税を25年で撤廃する」と合意した経緯がある。
本日の #日米首脳会談 では、日米貿易交渉が昨年の日米共同声明に沿って進められ、農業品、工業品の主要項目について意見の一致を見たことを確認。そして両首脳は、閣僚協議の進捗を歓迎し、9月末までに協定及びデジタル貿易の合意を目指して、残された作業を加速させることで一致しました。 pic.twitter.com/zua2XkbMC5
— 西村 やすとし (@nishy03) 2019年8月25日
日米貿易交渉の原則合意。トランプ大統領は、日本が米国のトウモロコシを「数億ドル分買う」と発言。安倍首相が「買うのは民間セクター」と言ったところ、トランプ氏は「日本の民間セクターは、公的セクターの言うことを聞く」とも。日本政府が言えば、日本の民間は言うことを聞くという意味のようです https://t.co/U41lqPh4Xm
— Toshi Ogata (尾形 聡彦) (@ToshihikoOgata) 2019年8月25日
トランプが満足げなのは日本に不利極まりない内容だから。車の間税も先送りされただけであり、成果にはならない。
地獄が待ってる日本。日米貿易協定、9月署名へ 両首脳、大枠合意を確認(共同通信) – Yahoo!ニュース https://t.co/oEIenuVxyK
— antiyeba (@antiyeba) 2019年8月25日
【プロパガンダ報道】内容不明なまま日米貿易交渉がまとまったと報道。トランプは日本が米国の余剰トウモロコシを大量輸入するとし、アベ官邸周辺からは農産物はTPPレベルの内容と矛盾する宣伝を垂れ流す。コメ輸入やアメリカ国内自動車建設もゴマカシのまま先送りの可能性大。https://t.co/OzA1d2OY9M
— 金子勝 (@masaru_kaneko) 2019年8月25日
今度は米中貿易戦争で余った遺伝子組換えのとうもろこしを大量に買い取ることを約束したそうだ。日本の製品を優位に買ってもらえる事もなく、いつもいつも言い値で爆買いさせられる。日米外交になんのメリットが?韓国には無駄に強気でも、大国にはポチになる外交の安倍。
https://t.co/M6eNZEIcyI— 渡部 深雪 (@mipom11) 2019年8月25日
これ、とんでもないことだと思う。アメリカのトウモロコシって、畜産の飼料用だよね?遺伝子組み換え品種だよね?誰がお金出すんだろう?
今回の日米首脳会談を受け、日本がアメリカ産のトウモロコシを追加で輸入することになりました。国内で害虫の被害が確認されたた… https://t.co/N9VanagbWg
— ゆめみるいるかめ (@forsteri00) 2019年8月25日
ツマジロクサヨトウは中国台湾でも被害が出ていたはずで、今年に入って国内で初確認された害虫を、トウモロコシ輸入の言い訳に利用。
今回の日米首脳会談を受け、日本がアメリカ産のトウモロコシを追加で輸入することになりました。国内で害虫の被害が確認されたた… https://t.co/aCodVdD7tz
— ひろぽにゅ (@hiropo8) 2019年8月25日
なぜ日本は米国産余剰トウモロコシ数百億円分を購入決定すべきでなかったか 日米首脳会談で日本購入と報道(井出留美) – Y!ニュース https://t.co/a3eAYaATkW
そもそもトウモロコシそんなに食べないし、食料に困った人の分を持ってきてしまうことになるのね。
しかも遺伝子組換えトウモロコシ(⌒-⌒; )— さより《人類》 (@sayori27) 2019年8月25日
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日米通商交渉で合意、安倍首相が譲歩!米国産牛肉で日本が関税を9%引き下げ!トウモロコシの大量購入や非関税障壁の撤廃も
https://johosokuhou.com/2019/08/26/17739/
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