景気関連の数字が下がっています。
9月20日に総務省が発表した8月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は前年同期比で0.5%の上昇となり、先月の伸び率を下回りました。上昇は32ヶ月連続ですが、上昇の数字が低迷していることから景気の悪化が懸念されています。
また、日銀が発表した8月の国内企業物価指数(平均=100)も100.9に低迷し、前年同月比で0.9%の下落を記録。前年同月を下回るのは3カ月連続で、下落率は2年8カ月ぶりの数字となっています。
更に内閣府が発表しているGDP(国内総生産)も今年4月から6月までの数字がプラス1.5%からプラス1.3%に下方修正されました。下方修正となった最大の要因は「企業の設備投資」が速報段階のプラス1.5%からプラス0.2%に大きく落ち込んだからです。
背景には米中貿易戦争の激化懸念や世界経済の減速警戒があり、日本の製造業は全体的に数字が良くない状態が続いています。
8月の全国消費者物価0.5%上昇、伸び縮小-エネルギーが下落転換
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-19/PY0HDWT1UM1D01
総務省が20日発表した8月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は前年比0.5%上昇と前月の伸びを下回った。市場予想と同じだった。エネルギーが2017年1月以来の下落に転じたことなどが全体を押し下げた。
ことし4月から6月までのGDP=国内総生産の改定値が発表され、年率に換算した実質の伸び率は、プラス1.3%となりました。最新の統計で企業の設備投資が落ち込んだため先月の速報段階の年率プラス1.8%から下方修正されました。
企業物価、3カ月連続下落 米中摩擦で市況悪化
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49713490S9A910C1EAF000/
日銀が12日発表した8月の国内企業物価指数(速報値、2015年平均=100)は100.9と前年同月比で0.9%下落した。前年同月を下回るのは3カ月連続で、下落率は16年12月以来、2年8カ月ぶりの大きさになった。米中貿易戦争の激化懸念や中国経済などへの影響から国際商品市況が悪化し、国内の物価情勢に影響した。
財務省の発表によりますと、日本の8月の輸出額は米中貿易摩擦の影響で中国向けの輸出が大きく落ち込んだことから6兆1410億円となり、去年の同じ月に比べて8.2%減りました。
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