イギリス政府はジョンソン首相の指示で隔離政策などをあまり行わなず、「集団免疫」を推奨していましたが、専門家らの試算で結果的に25万人前後の犠牲者が出ると指摘されたことを受けて、政策方針を見直すことになりました。
集団免疫戦略では、人口の少なくとも60%が新型コロナウイルスに感染し、回復することが見込まれているとして、重症者の対応のみに注力することで大多数の人達に免疫力を獲得してもらうという狙いがあります。
マンパワーを重症者だけに限定することで余裕を持った対応が出来るとしていましたが、専門家からは「集団免疫を獲得できると期待していましたが、集団免疫アプローチでは事態に対処できないことがわかりました」というような意見が続出。
軽症者が治ったとしても新型コロナウイルスの免疫を獲得するかどうかは別問題であり、結果として数十万人規模の犠牲者が発生する恐れがあると専門家チームは報告をまとめていました。
このような報告を受けてイギリス政府も方針を変更し、今週からジョンソン首相は矢継ぎ早にイギリス国民に外出自粛やイベント集会の禁止、感染疑いの自宅待機要請などを行っています。
結局は検査と隔離を徹底して、感染拡大を防止するのが一番の対策になり、それまでに治療法を確立させるのが良いということです。
日本はイギリスと同じように集団免疫を推奨するような政策をしていることから、イギリスの報告は参考になると思われます。
英国政府に助言するため専門家グループが新たな報告書をまとめた。英国政府が出した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する「集団免疫」アプローチは、結果として25万人もの命を奪う可能性があり、保健医療機関の崩壊阻止にほとんど役立たないと、厳しく評価している。
シンガポールが実質的なCovid-19対策を取っていない英国、スイス、日本を名指しで非難しこの3国からの入国者には2週間の自己隔離措置を取り始めた。つまり集団免疫戦略を取る国とは交流を断つつもり。スイスは事態の急激な悪化を受けて封じ込め戦略に転換。残るは英国と日本。https://t.co/Z0RE9SM3Ec
— Mikio Oishi (@mikionz) 2020年3月17日
英首相 コロナ対策を方針転換 全土で一斉休校へhttps://t.co/A0y9SZ4lPY
英政府、独自の新型コロナ「集団免疫」戦略を修正へhttps://t.co/fwCjRdOjWv
誤りと判断したらそれを認めて修正していくこと。科学は常にその繰り返しで、議論や批判はそのために多くの人が協力するということ。
— 三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト (@miraisyakai) 2020年3月19日
英国の「ピークカット&集団免疫」論は最終的に破綻し、より多くのコストを払うことになるだろうことを2月の始めから繰り返しツイッターで書いてきました。
その論旨を簡潔にまとめてあります。
ぜひ一読していただき、議論のインプットにしていただければ幸いです。https://t.co/fDtBgOtSkE— サトウヒロシ @STAY HOME NOW (@satobtc) 2020年3月14日
「集団免疫」は、聞こえはよさそうですが、弱い人の立場をまったく顧みない愚策であることは、すぐにイギリス内部の科学者から指摘されていました。日本は今、どこにいるのか。この記事を読みながら、考えてみてください。 https://t.co/WiX3np1hJt
— 若松英輔 (@yomutokaku) 2020年3月17日
重要な情報ですね。日本がやっているのが「集団免疫」の路線だ。国民全員がウィルスに感染して免疫ができればいいやという放置主義。おそらく、感染症学会や医師会がこの路線を推して、東京五輪をどうしてもやりたい安倍晋三と思惑が一致したんだろう。で、無検査方針が決定。https://t.co/ihab6OyFrn
— 世に倦む日日 (@yoniumuhibi) 2020年3月19日
英政府、独自の新型コロナ「集団免疫」戦略を修正へ
過ちを改めることは大切にゃう。
世界の真ん中で孤立する日本なう。 https://t.co/iEwak0Ntzd— くまま☂ (@petitkuma) 2020年3月19日
いいね!しよう