6月15日にインド北部のラダック地方で国境沿いのインド軍と中国軍が衝突したことを受けて、両国が抗議声明を発表しました。
この衝突ではインド兵が少なくとも20人死亡し、抗議声明の中でインドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル外相は「インド領内に中国が建造物を作ろうとした」と主張。これに対して中国の王毅外相は「インド部隊が最初に攻撃した」と反論しており、現在の国境沿いで両軍の睨み合いが続いています。
一連の衝突を受けてインド国内では中国を批判する抗議デモも起きている状態で、インド政府は国境沿いの兵力を増強して警戒を強化しているところです。
緊急会談で両国共に事態を悪化させない方向で一致しましたが、それでも領土問題を巡る対立関係は冷え込まず、今後も両国はピリピリした感じが続くことになると見られています。
ガゲンジャー、インド、6月18日(AP)― インド北部ラダック地方にある中国との係争地帯で6月15日、インド軍と中国軍が衝突し、インド軍兵士20人が死亡した。この衝突を受けてインド軍は17日、同地方の兵力を増強すべく増援部隊を派遣した。
インドと中国、外相が互いに抗議 係争地での衝突めぐり
https://www.bbc.com/japanese/53088340
北部ラダック地方で15日に発生した衝突では、兵士らはこん棒などで戦い、銃撃戦にはならなかったとされる。
係争地で両国が衝突し死者が出たのは、過去45年以上で初めて。
中国は死傷者を明らかにしていない。インドのメディアは、中国兵の死者は40人以上だとの未確認情報を伝えている。
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