*東京都
7月9日に東京都で過去最多となる224人の新規感染者が確認された件で、地元の保健所から切迫した現場の状況を伝える声が相次いでいます。
NHKの記事によると、北区の保健所では新たに6人の感染が確認されており、前田秀雄所長は「4月の感染ピーク時と同じような状況です。現場では非常に緊張が走っていて、明らかに第二波が来ているのではないかと懸念しています」と述べ、第二波への強い懸念を示したとのことです。
更に続けて、「先週までは、いわゆる特定の分野の飲食店で働く人たちが感染者の多くを占め、感染経路も明確でしたが、今週はそうした人たちは少なくなり、企業や施設などに勤める人たちが、感染者の大半を占めている状況です。このまま市中感染が広がると重症化しやすい高齢者に拡大する恐れがあるので、何とかここで感染を食い止めなければならないと思っています」ともコメントし、市中感染が拡大する恐れが高まっていると指摘していました。
東京都が公開した検査データを見てみると、感染経路不明の感染者が104人と多く、全体の4割が詳細不明となっています。年代別だと20代が109人と突出していますが、40代よりも上の世代の数字も徐々に増えている傾向が見られ、このままだと年配の感染者数が増えるのも時間の問題となりそうです。
東京都 新型コロナウイルス発生情報
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/07/09/documents/20200709.pdf
北区保健所「現場は非常に緊張」
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200709/1000051163.html
都内で感染者が急増していることをうけて、保健所でも危機感が高まっています。
北区保健所でも、9日午後2時の時点で、6人の感染が確認され、職員は電話への対応や患者の医療機関の確保などに追われていました。
前田秀雄所長は、「区内でも、先週から連日5人から6人の感染者が出ていて、4月の感染ピーク時と同じような状況です。
対策会議後の報道陣の取材に対しては、感染者は若い世代が多く、無症状で自分がかかっていると自覚していない人が検査を受けて陽性が判明するケースがあると説明。「感染していることを知っていただいて、適切な行動を取っていただくことで、感染させないことに協力いただきたい」と呼びかけた。
さらに「これまでで最大の数字で、一つの警告」と警戒を強め、既往症のある人や高齢者に感染させないための取り組みが重要との考えを示した。
いいね!しよう