息だけで新型コロナウイルスの検査が出来る新しい検査機器が開発されました。
この検査機器を開発したのは東北大学と島津製作所で、最新の技術を活用して息の中に含まれているウイルスを分析することが出来ると発表されています。
検査に必要な採取時間は数分程度となっており、息の中に含まれている水分を解析することで感染の有無を判別することが出来るようになるようです。
息だけで新型コロナウイルスの検査が出来るのは世界初で、これからテスト運用を続けて来年以降の導入を目指すとしています。
新型コロナウイルスの検査分野において日本は世界最先端の技術を保持している状態で、世界トップクラスの全自動PCR検査機器なども日本企業が作っている物です。
何故か日本国内だと国の承認が遅かったりして導入が遅れていますが、このような検査機器が各地に設置されれば、速くて安いPCR検査を気軽に受けることが出来るようになるでしょう。
新型コロナウイルスの迅速かつ高感度・高精度な診断、病期・病状の評価、重症化のリスク判定、予後・合併症の予測と診断などを下す検査法が切実に必要とされています。
東北大学大学院医学系研究科および加齢医学研究所は、株式会社島津製作所との共同研究により、「新型コロナウイルス対策に向けた呼気オミックス解析システム」開発に取り組みました（図1）。その成果として、従来の⿐や⼝（咽頭）からの試料採取・検査システムに替わる、自然に吐く息（呼気）を用いた無侵襲呼気オミックス解析法による検査システムを開発しました。
本解析法では、試料採取を簡便にするほか、多面的な解析結果が得られます。また、様々な感染症対策としても有効なほか、心血管・肺疾患、生活習慣病、動脈硬化、糖尿病などの代謝性疾患、がんなどの診断や健康管理、未病予防にも応用できます。将来的に遠隔医療などに展開して、呼気医療という未来型医療の確立を目指します。
本研究は、本年度文部科学省第１次補正予算による新型コロナ感染対策事業の支援を受けて実施されました。また、島津製作所と共同開発した基本技術の社会実装に向けて、内閣官房AIシミュレーション事業の予算による応用研究を行っています。
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