*新型コロナウイルス
南アフリカで確認された新型コロナウイルスの変異株について、一部のワクチンの効果が薄くなるとの報告が発表されました。
これはアメリカのノババックスが開発したワクチンのテスト報告です。
Bloombergに掲載された記事によると、イギリスと南アフリカ共和国の両方でワクチンの大規模な臨床試験を行なったところ、イギリスの変異株に比べて南アフリカの変異株では有効性が低い数値になったとのこと。
1万5000人余りを対象としたイギリスの臨床試験では有効性89.3%だったのに対して、4400人超が対象となった南アフリカの変異株は60%でした。
一定の効果が見られたとした上で、効果が見れなかった世代の幅が広かったとまとめています。
他のワクチンだと、モデルナが変異株を対象にして臨床試験を行いましたが、そちらでは「効果が見られた」と発表されていました。
ノババックスのワクチンでも60%程度は効果があったわけで、必ずしも全く効果がない訳ではないみたいですが、それでも効果があると断定出来るほどの高い数字では無いです。
新型コロナウイルスがこのまま変異を続けると既存のワクチンが無力化されてしまう可能性も否定できず、まだまだ新型コロナウイルスは油断が出来ないと言えます。
米ノババックスが開発した新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチンは、英国と南アフリカ共和国で実施された大規模な臨床試験で有効性が示されたが、変異種が広がっている南アでは有効性がより低い可能性があることも分かった。
英国、南アフリカ、ブラジルでそれぞれ拡大し、強い感染力が指摘される新型コロナウイルスの三つの変異型が少なくとも世界77カ国・地域に広がったことが英大学などの調査で分かった。いずれも日本でも確認され市中感染の懸念が強まっている。現行ワクチンの効果には不明な部分もあり、接種が進んでも死者や重症者の増加を防げない恐れが残る。各国は変異型に対応した新ワクチン開発の準備を急ぐ。
UPDATE: Israel’s Health Ministry, which has data for all HMOs, says that of 428,000 people who are a week or more from their second dose, just 63 have tested positive for the virus. That’s an almost identical proportion to the Maccabi sub-set.
— Arieh Kovler (@ariehkovler) January 25, 2021
ワクチン接種が世界でもダントツのイスラエルから朗報。同国保健省によると2回目の投与から1週間以上経過している428,000人のうち63人だけが陽性。
ちなみに同国症例の40〜50%を占めるb117(英国変異ウイルス)なので変異ウイルスにもある一定の効果あると言うことができるとのこと。詳細はスレッド参照 https://t.co/T3LGwmCHnt— “最前線にマスクと防護具を”実行委員会 (@covid19maskjp) January 26, 2021
モデルナ、本当にすごいな。
南アフリカで見つかった、抗体の効果が弱くなる可能性のあるタイプの変異株に対してのワクチンをすぐに作って、もう治験をはじめるとのこと。万が一ワクチンが効かないエスケープ変異が起きても、短期間で対応できる。
これがmRNAの大きな利点ですね。 https://t.co/A5nkoBCD8Q— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) January 26, 2021
新型コロナ: 米モデルナ、変異種対応で治験開始へ 追加接種ワクチン: 日本経済新聞 https://t.co/0mvGQbI0QX
アメリカのバイオセクターの動きは速い。
事業としての成功を求めるだけで無く、強烈な社会的使命感を感じる。
— Yoshi Yonemitsu MD PhD (@yoshipatho) January 25, 2021
Novavaxの新型コロナクチンの臨床試験Phase 3で、変異ウイルスに対しても非常に高い有効性が確認されました。英国で65歳以上の高齢者を含む1.5万人以上の被験者が参加し、89.3%の有症状感染の予防効果を示し、うち半数が変異型のウイルスでした。重症化の予防効果も高い。非常に良いニュースです。 https://t.co/CwwvV6Rlvg
— 新型コロナウイルス_ワクチン情報 (@VaccineWatch) January 28, 2021
これはgood news。モダルナのワクチンは英国と南アフリカで見つかった二種の変異体に対しても中和抗体を有する様だ。
保護作用は期待できるレベルだが、南アフリカの変異体B.1.351に対しては中和する力が6倍ほど減少している。
この変異体に対する新たなmRNAワクチンの臨床を米国で開始するとの事 https://t.co/WH7duOKPms
— 酔っ払い科学者 (@yopparai_chmist) January 25, 2021
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