国立感染症研究所は従来の変異株とは別系統のE484Kと呼ばれる変異株を日本国内で91件ほど確認したと発表しました。
E484Kはイギリスや南アフリカなどで発生した新型コロナウイルスの変異株とは異なる系統で、一部の調査結果だとワクチンにも悪い影響を与えると伝えられています。
しかも、日本国内で報告されたE484Kは何処から発生したのか起源不明となっており、調査を行なった国立感染症研究所は「変異すると回復者血漿でのシュードタイプウイルスの中和抗体価が10倍程度低下する(COVID-19回復者の血清中に誘導された抗SARS-CoV-2抗体の存在下でも、in vitro(試験管内)でウイルスの細胞感染を抑制しにくい)という実験データが報告されている。すなわち、これまでのウイルスに対する免疫は、E484変異を持つウイルスに対して効果が減弱する可能性が懸念されている」とコメントし、E484の変異に懸念を表明していました。
問題なのは感染源が不明な上に、遺伝子解析の結果が確定するまで数週間ほどの時間が必要となることから、日本政府を含めて最新の感染状況を把握できていない点です。
この91件すら過小評価された数値であり、さらなる変異株が発生していたとしても情報収集が遅れ、それが後に致命的な影響を及ぼすことも考えられます。
政府は来月までに緊急事態宣言を解除する方向で検討していますが、このような水面下の感染状況を見ると、結果的に緊急事態宣言の解除が変異株の感染拡大を誘発することになるかもしれません。
501Y.V2と501Y.V3については、さらに抗原性に影響を与える可能性があるE484K変異も有する。特に501Y.V2については、過去の感染によって得られた免疫や承認されているワクチンによって得られた免疫を回避する可能性が指摘されており、暫定結果ではあるが数社のワクチンでは有効性の低下を認めている。さらには、VOC-202012/01にE484K変異が加わった株も報告されている。これらの変異株の感染者が世界各地から報告され、いくつかの国では変異株がかなりの割合を占めつつある。
15日公表の感染研の変異株(第6報)、驚愕。
N501Y 変異を有さないが、E484K 変異を有する変異株が
関東全域で 91 件検出
現在の検出は限定的であるが、同株の国内のまん延 状況は過小評価されている可能性。今後実態を把握していくと。逃避変異が単独で蔓延の可能性か…! pic.twitter.com/ASgVipY1Pm
— おしどりマコ@脱被ばく。知りたがりの怒りんぼで半径5mを変えていく。 (@makomelo) February 16, 2021
え~!そんなの聞いてないよ!E484K変異が91件って絶対にまずいよ!
「N501Y変異を有さないが、E484K変異を有する変異株が国内で検出されている。海外から移入したとみられるが起源不明のE484K変異を有するB.1.1.4系統が、空港検疫で2件、関東全域で91件検出されている」https://t.co/goYi9z0bCz
— Noguchi Akio (@Derive_ip) February 16, 2021
これって、イギリス変異株でもなく、南アフリカ変異株でもなく、ブラジル変異株でもない、さらに別の変異株が関東全域で91件検出されているってことですよね?そんなの報道されてないですよ!
しかもE484K変異ということはワクチンの効果が低下する可能性が高い変異株だってことですからね。
— Noguchi Akio (@Derive_ip) February 16, 2021
B.1.1.4って東京医科歯科大で検出されたときには、E484K変異は無いって報道されていたはず。感染研のレポートでも「B.1.1.4系統」って書いてあるから、純粋なB.1.1.4ではないのかな。https://t.co/od7ydyrM76
— Noguchi Akio (@Derive_ip) February 16, 2021
感染研も「E484K変異株はゲノム解析で検知されている。現在の検出は限定的であるが、同株の国内のまん延状況は過小評価されている可能性がある」と認めているけど、感染研のスクリーニングはN501YをPCRで検出する方式だから、N501Y変異を有しないがE484K変異を有する変異株は網から漏れるはず。
— Noguchi Akio (@Derive_ip) February 16, 2021
BMJのE484K変異株の解説記事がありましたので、ここにも掲載しております。https://t.co/oWwFGCmuW8
— Noguchi Akio (@Derive_ip) February 16, 2021
ファイザーのワクチンコロナワクチンは、N501YとE484K変異ウイルスに対しても効果がちゃんと認められるとの論文。とりあえずの安心材料です。こうやって短期間で科学的に検証出来る、凄い時代になったのだと感嘆しますし、僕も頑張って貢献したい。 https://t.co/f7EJyY3rQJ
— Toyoshi (@toyosh) February 9, 2021
感染が拡大するほど、その中に免疫が不全な感染者がいて、免疫から逃れる方向での変異が起こりやすいとされますので、既存株から「E484K変異」が起こったのでしょうね。
それにしても、感染研での限られたゲノム解析件数で既に91件とは、もはや市中感染が相当に広がっていると見ています。— CAN (@canchemistry) February 17, 2021
新規変異株として、特にVOC- 202012/01, 501Y.V2, 501Y.V3の流行が懸念されている。いずれも感染性・伝播のしやすさに影響があるとされるN501Y遺伝子を有するが、特にVOC-202012/01については2次感染率の増加や死亡リスクの増加の可能性が疫学データから示唆されている。 https://t.co/GwbvlHYEea
— bokemontaro (@hichachu) February 16, 2021
従来知られている変異株とは異なる起源不明のE484K変異を有するB.1.1.4系統が関東全域で91件検出されたそうですがゲストに感染研の方をお呼び出来ませんか?https://t.co/BRLetyACjt
— 東行 (@tougyo414) February 16, 2021
あー感染研提供の変異株スクリーニングはN501Y変異を見てるんですね。中和抗体からの逃避が報告されているE484K変異はゲノム解析の中から検出と。
感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について (第6報)https://t.co/4OyzJ1foSm pic.twitter.com/ZH2L8HNYR0
— けんもう新型コロナ対策本部 (@kenmomd) February 16, 2021
やっとアストロゼネカの南アフリカ変異株に関する治験結果のプレプリントが公表されました。これ本当にどうするの?https://t.co/sflFcXEckz pic.twitter.com/YklnQSvpNZ
— Noguchi Akio (@Derive_ip) February 12, 2021
最近やたらとこのE484K変異が入った南アフリカとブラジルの変異株について書いていますが、他にネタがないわけではなく(本当はそれもある)、この変異株が国内流行したらかなり大変なことになるのではないかと思っており注視しています。https://t.co/MzegMD0S8w
— 忽那賢志 (@kutsunasatoshi) February 7, 2021
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