東京オリンピックの開催を巡って、分科会の尾身会長と菅政権で激しい意見の衝突が続いています。
尾身会長は6月8日の参議院厚生労働委員会で「IOCにも日本の状況を知ってもらい、理解してもらうことが大事だ」と述べ、IOC(国際オリンピック委員会)に日本の感染状況を説明するように提案しました。
また、日本政府が責任を持って国民や関係団体に説明するべきだとして、政府に今まで以上の対応を実施するように求めています。
先週に続いて日本政府にコロナ対策を強化するように求めた形ですが、これに菅政権は「言い過ぎだ」として反発。
海外メディアが五輪延期の記事を報道したことにも丸川五輪担当相は「延期はかなり難しいというのが私の今の実感だ」などとコメントしていました。
菅政権が尾身会長を除外する方向で動き出したとの情報もありますが、それほどまでに菅政権と尾身会長の間で意見の対立が激化していることを示しているのだと思われます。
東京オリンピック・パラリンピックをめぐり、政府の分科会の尾身会長は、参議院厚生労働委員会で、感染リスクなどに関する専門家としての見解を、関係者を通じてIOC=国際オリンピック委員会にも伝えたいという考えを示しました。
東京大会をめぐり、政府の分科会の尾身会長は、感染症の専門家として、新型コロナウイルスの感染リスクなどに関する見解を関係者に伝えたいという意向を示しています。
東京オリンピック・パラリンピックについて、丸川担当大臣は閣議のあとの記者会見で、日程を変更した場合、会場や宿泊先の確保が難しくなるなどとして、大会の延期は困難だという認識を示しました。
尾身会長の提言を「自主研究」として『軽視』した、『政府と溝』などの報道。
事実はまったく逆でしたが、これに対する訂正報道は見てません。 pic.twitter.com/LGqjG3xJUZ
— いさ進一 (@isashinichi) June 8, 2021
小池晃議員
「記者会見ではいつも助け舟を尾身会長に求めてるじゃないですか。何でこういう大事な問題で分科会に諮問を求めなかったのか」
菅首相
「分科会は西村大臣が担当してるから」
小池
「決断するのは総理でしょ?」
(2021.6.7参院決算委員会) pic.twitter.com/FOFFDLCZX7— EMIL (@emil418) June 7, 2021
#菅総理 #西村大臣 #丸川大臣 #田村大臣
「専門家の意見を聞いて判断した」「専門家の意見を聞いて判断する」
↓#尾身会長「この状況の中で #オリンピック 一体なんのためにやるのか。パンデミック下でやるのは普通でない」
↓
丸川大臣「別の地平から見た言葉」
田村大臣「自主的な成果の発表」 pic.twitter.com/5L3ZEZWnIp— 国会ウォッチャー (@kokkaiwatcher1) June 5, 2021
尾身会長がオリンピックについて「パンデミックの所でやるのは普通ではない」と答弁したのは、あくまで開催という枠内での及び腰な答弁でしたし、それを「越権」などと言っている竹中平蔵氏は笑止千万です。自分が自民党と結託して越権どころではない利益相反行為をしている癖に良く言えたものです。
— 異邦人 (@Narodovlastiye) June 6, 2021
分科会の尾身会長は、五輪開催について明確な警告を発した。これに対する自民党幹部、田村厚労相、丸川五輪相らの一連の発言は、この政権の非民主的、独善的、強権的、反知性主義的体質を強く印象付けた。現在の自民党の体質を見ると、民主国家の公党ではなく反社会的勢力そのものと言わざるを得ない。
— m TAKANO (@mt3678mt) June 5, 2021
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