4月8日に財務省が2月の経常収支を発表し、日本の黒字額が去年の同じ月と比較して40%以上も減少していることが分かりました。
財務省によると、今年2月の経常収支は3ヶ月ぶりに1兆6400億円ほどの黒字になったとしていますが、昨年の同じ月と比べて総額で42.5%も減少。
輸入額が大きく跳ね上がっている傾向が見られ、ウクライナ戦争などで原油や天然ガスなどの価格が高止まりとなっていることが大きな要因だと見られています。
ただ、輸出の利益に関しても証券投資などで得た利子や配当の「第一次所得収支」が多く、純粋な製造業だけでも貿易立国としての数字はピーク時と比べてかなり小さくさなっていました。
輸入額の増大に輸出能力の低下が合わさって経常収支が縮小していると言え、日本の競争力や輸出力を根本から強化しなければ、この低迷は長期化することになりそうです。
【財務省からの報告】
1.貿易・サービス収支:▲3,803億円の赤字(前年同月比▲8,597億円赤字転化)
「貿易収支」が赤字に転化したこと等から、「貿易・サービス収支」は赤字に転化した。
(1) 貿易収支:▲1,768億円の赤字(前年同月比▲6,994億円赤字転化)
輸入額の増加が輸出額の増加を上回ったことから、「貿易収支」は赤字に転化した。
輸出:7兆2,993億円(前年同月比+1兆2,061億円[+19.8%]増加、12か月連続の増加)
輸入:7兆4,762億円(前年同月比+1兆9,056億円[+34.2%]増加、13か月連続の増加)
2月経常収支 3か月ぶり黒字も黒字額は去年同月比40%余減少
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220408/k10013572701000.html
日本が海外との貿易や投資などでどれだけ稼いだかを示すことし2月の経常収支は、1兆6400億円余りの黒字となりました。黒字になったのは3か月ぶりですが、原油価格の上昇などで輸入額が増えたことから、黒字額は去年の同じ月を40%余り下回っています。
財務省が発表した国際収支統計によりますと、ことし2月の日本の経常収支は、1兆6483億円の黒字となりました。
2月経常収支 3か月ぶり黒字 ニュースの見方
毎年2月は黒字になりやすいのに例年と比べると約4割も黒字減少
赤字体質になると為替は円安になりやすい
金利差、経済格差、そして経常収支までそろって円安要因になるおそれ#経常収支 #円安 #為替 #経済指標 #分析 https://t.co/MydVrF5i56— kawaseoh@為替王ブログ (@kawaseoh1) April 8, 2022
2月経常収支 予想通り黒字復活
1月は例年 大きな貿易赤字になる月
また所得黒字が減少する月2月は通常に戻る
ただ昔と比べると貿易収支は寂しい(中国のせい?)
スイス、独は黒字維持だが pic.twitter.com/IUUpxHetuz— 野村雅道 FX湘南(山下公園、稲取港、横浜田園) (@nomurafx) April 7, 2022
2月経常収支は1・6兆円黒字…原油価格上昇で15年以来の低水準https://t.co/hbTMALoqZm#経済
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) April 8, 2022
ポイント:貿易収支は赤字、第一次所得収支は黒字、トータルで黒字。つまり、日本は投資で儲けている。
2月経常収支 3か月ぶり黒字も黒字額は去年同月比40%余減少 | NHK https://t.co/S4jbOIvIEv— 高垣 yusuke (@ytakagaki) April 8, 2022
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