小麦の主要な生産国であるウクライナとロシアが戦争を行っている影響で、小麦価格が世界中で跳ね上がっています。
今年の小麦価格は前年同期比で56.2%も上昇しており、安価な小麦に頼っていたアフリカ諸国を中心にして食糧危機が発生。
インドやアメリカも今年は干ばつなどの影響で量が少なく、小麦の需要に対して生産量が不足しています。
世界の小麦総輸出量の内、ロシアとウクライナを合わせると全体の3割を占めるほどで、ここが戦争によってストップしていることが深刻な価格上昇を招いているのです。
戦火を避けるためにウクライナからポーランド経由で一部の小麦は輸出されていますが、それでも黒海の海路と比べて量は桁違いに少ないのが実情で、今後も戦争が続く限りは小麦価格の高止まりが続くことになると予想されています。
一方で、ロシアのプーチン大統領は小麦の輸出準備は出来ているとしていますが、黒海は大量の機雷とロシア艦隊によって封鎖されているのが実情です。
ウクライナ侵攻による穀物輸出滞納、トルコが再開に向け仲介
https://mainichi.jp/articles/20220607/k00/00m/030/168000c
ロシアのウクライナ侵攻により小麦などの穀物輸出が滞っている問題で、輸出再開に向けてトルコが仲介に乗り出している。ロイター通信などによると、トルコは8日、ロシアとの外相会談を行い解決法を協議するほか、ウクライナとも黒海の安全確保について検討を進めているとみられる。
小麦の主産国ウクライナ。ゼレンスキー氏が秋までに最大7500万トンの穀物が国内滞留の恐れがあるとの見方。ロシアによる海上封鎖で輸出が滞ったままなら新興国の食料不足が深刻になる懸念があります。https://t.co/RhCX3cCJJi
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) June 7, 2022
ウクライナ侵攻影響で 小麦価格が前年比56.2%↑ https://t.co/PuVdvaGqwW
— テレ朝news (@tv_asahi_news) June 3, 2022
世界の小麦事情
・ウクライナ→欧州のパンかごと言われるほど小麦の輸出大国だが戦争で輸出量激減
・インド→ウクライナに替わる小麦輸出大国として注目されるも、記録的酷暑で不作
・アメリカ→農業大国だが地下水の干ばつによる不作
人類の小麦危機、食料危機じゃねーか
— まつえぼ (@mitruihisawo) June 6, 2022
「ウクライナがオデーサから自国の小麦を輸出するために、なぜトルコとロシアが合意に達するの?」と、全く訳が分からない方もいらっしゃると思いますが、とにかくそのような合意が固まりつつあるようです。
ウクライナ側はこの頭越しの交渉を警戒しています。https://t.co/wDO0s8tG2k— 東野篤子 Atsuko Higashino (@AtsukoHigashino) June 6, 2022
こんにちは戦場カメラマンの渡部陽一です。ウクライナ情勢。穀倉地帯ウクライナの主幹産業である小麦輸出をロシア軍が遮断。世界の小麦総輸出量のうちウクライナ小麦輸出量は全体の約10%。ロシアの小麦輸出量は全体の約20%。世界規模での食糧危機の懸念。
— 渡部陽一 (@yoichiomar) June 4, 2022
🇷🇺軍が🇺🇦から盗取したとされる小麦等50万トンもの穀物を転売目的でアフリカに向けて輸送中と、米国務省がアフリカ諸国に警告。けれど飢餓に喘ぐソマリア半島など「ジレンマでも何でもな」く売り手を選ぶ余裕はない。奪われた生産者も届けられた消費者も、被害者になる戦争https://t.co/m7Kv0en6TH
— ロバート キャンベル (@rcampbelltokyo) June 6, 2022
*【#悪辣極まりない】「ロシア軍、ウクライナ南部の穀物輸出ターミナルを爆撃」
… 自分でウクライナの小麦輸出を妨害しておいて、世界的な穀物不足による飢饉をウクライナに転嫁している。 pic.twitter.com/mHajdTed7f
— Hiroshi Matsuura (@HiroshiMatsuur2) June 5, 2022
いいね!しよう