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ウクライナ侵攻開始から1年、初期は首都キーウ包囲までしたロシア軍 死傷者計32万人 国連総会ではロシア軍の即時撤退の決議採択


*BBC
2月24日でウクライナ戦争の開始からちょうど1年となりました。

ウクライナ侵攻は2022年2月24日にロシアのプーチン大統領が特別軍事作戦として決定したもので、ウクライナ地域のロシア人を保護するとの名目で開始。
戦争が始まるとロシア軍は約20万人の主力部隊で東部と北部、南部の3方向から一斉に進軍を行いました。

特に北部のベラルーシから侵入してきたロシア軍は約10万人近い規模だと見られ、予想していなかったウクライナ軍は奇襲される形で一気に首都キーウ(キエフ)が包囲されるまで押し込まれます。
しかしながら、補給拠点である空港の確保をロシア軍が失敗し、精鋭部隊である空挺部隊を失ったことで戦況が膠着することになりました。

体制を立て直したウクライナ軍も対戦車ミサイル「ジャベリン」などを活用することでロシア軍を次々と撃破したことで、ロシア軍は5月までに首都キーウの膠着を断念します。

当初のロシアは数日程度で首都キーウまで完全攻略する方針で、そこでロシア寄りの傀儡政権を作ることでウクライナ東部地域の合併を承認させる手筈でした。

2014年に起きたクリミア半島の騒乱でロシアが圧勝したことから、同じようにロシアはウクライナを一気に掌握できると考えていたようで、首都キーウの攻略失敗は完全に予想外だったと見られています。

そして、ウクライナ戦争は東部地域にロシア軍の主力が投入されたことで東部地域の攻防が激化。
今日まで東部地域の激戦は続き、米欧の推計だと双方の兵士計約30万人が死傷、民間人の犠牲者数も2万人以上となっています。

国連総会では緊急特別会合が行われ、そこで侵攻を非難する決議案を141ヶ国の賛成多数で採択しました。
反対したのはロシアを含む7ヶ国で、中国やインドなど32カ国が棄権しています。

ウクライナ戦争はまだ続く可能性が高く、追加の徴兵を行って人員を強化したロシア軍が再び大攻勢を行うとも考えられ、特にこれからの数カ月間は戦争全体の流れを決めるような戦いが起きることになるかもしれません。
アメリカと中国の代理戦争となっている部分もあり、ウクライナ戦争が長引くことで世界の経済・外交・政治のあらゆる面に深刻な影響が残ることになるでしょう。

日本にとっても物価上昇や増税、中国との衝突に繋がる可能性があると言え、台湾を巡る情勢変化にも引き続き注意が必要です。

 

国連総会、ロシア軍の即時撤退など求める決議採択 ウクライナ侵攻1年
https://www.bbc.com/japanese/64740123

国連総会は23日、ロシアのウクライナ侵攻開始から丸1年となるのに合わせて開催された緊急特別会合で、侵攻を非難する決議案を圧倒的多数で採択した。141カ国が賛成し、ロシアを含む7カ国が反対、中国やインドなど32カ国が棄権した。

決議案は、ウクライナからのロシア軍の撤退や戦闘の停止、可能な限り早期に平和を実現することなどを求めるもの。

また、ウクライナの主権と領土保全への支持を再確認すると共に、占領地域はロシアの一部だとするロシア側の主張を退けている。ロシアは昨年9月、ウクライナの東部ルハンスク、ドネツク、南部ザポリッジャ、ヘルソンの4州を一方的に併合すると宣言した

ウクライナ侵略1年、戦争終結は見えぬまま…兵士・民間人の死傷者計32万人超
https://news.livedoor.com/article/detail/23760935/

 米欧から軍事支援を受けるウクライナはロシアの力による現状変更に徹底抗戦し、戦況は東・南部で膠(こう)着(ちゃく)している。米欧の推計で双方の兵士計約30万人が死傷し、民間人2万人超が死傷する中、戦争終結の見通しは立たないままだ。

 

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