*小林製薬
小林製薬の紅こうじ(紅麴)問題で、健康被害が起きた原因物質として「プベルル酸」の存在が浮上していることがわかりました。
これは3月29日の記者会見で小林製薬が発表したもので、「もし我々が想定している化合物なら、カビから生成される可能性はある。現時点では否定はできませんが、最後の正確な情報まで行き着いておりません」と言及し、製造過程で特殊な反応が起きて突然変異的に発生した可能性も否定できないとしています。
ただ、紅こうじから自然に作られることはほぼ考えられないとされ、仮に混入して一気に増殖したとしても、製造過程で普通なら気がつくほどの変化となる可能性が高いです。
現時点で健康被害が多発している要因は不明なままで、小林製薬は国の機関と協力して調査を継続するとしています。
厚生労働省は28日に小林製薬から紅こうじ原料の供給を受けている食品メーカーなど173事業者を公表し、この事業者に対して厚生労働省は紅こうじに関連した健康被害の報告があるかどうか確認を急いでいるところです。
現時点で報告された死者数は5人で、これまでに93人の入院があり、紅こうじ問題は収まるどころかさらに拡大する気配を見せています。
小林製薬の紅麹サプリから検出のプベルル酸とは 専門家の見方
https://mainichi.jp/articles/20240329/k00/00m/020/286000c
サプリメント服用を巡って健康被害が起きた原因物質の可能性として、製造元の小林製薬(大阪市)の調査で、「プベルル酸」が浮上した。
厚生労働省によると、プベルル酸は青カビが作り出す物質で、抗生物質としての特徴がある。米国立衛生研究所(NIH)のデータベースなどでは、ヒヤシンスに病気をもたらす原因菌などから見つかった天然化合物としている。
【速報】紅麹“未知の成分”は「カビから生成される可能性ある」 小林製薬社長が会見で謝罪 公表の遅れ「深く反省」
https://www.fnn.jp/articles/-/678233
小林製薬が製造した紅麹原料を使ったサプリメントを摂取した人から健康被害の報告が相次ぎ、5人の死者が確認された問題で、小林製薬は29日午後、2度目の会見を行った。
会見には小林章浩社長ら4人が出席した。小林社長は会見冒頭で、「お客様、原料を使用頂き製造販売されているみなさま、それをお使いの皆様」など関係者全てに対して謝罪した。
小林製薬の紅こうじ供給先173社を公表 厚労省「被害の有無報告を」
https://mainichi.jp/articles/20240328/k00/00m/020/363000c
小林製薬(大阪市)の紅こうじのサプリメントを摂取した人から健康被害の報告が相次いでいる問題で、厚生労働省は28日、同社製の紅こうじ原料の供給を受けている食品メーカーなど173事業者を公表した。同省は173事業者全てに対し、健康被害の有無について報告するよう求める方針を決めた。
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