この2週間ほどMクラスの中規模な太陽フレアを多数観測していますが、来週にはさらに規模が大きなX級の太陽フレアが発生することになるかもしれません。
NASA(アメリカ航空宇宙局)の観測情報によると、太陽の南東の端(左下)で大きな黒点群が出現し、それが徐々に太陽の中央部に向けて移動を開始しているとのことです。
かなり規模の大きなこの黒点群(3990群)は数日ほどかけて地球の真正面位置に移動する見通しで、場合によってはそのまま最大規模のX級太陽フレアを引き起こすことになる可能性があります。
太陽活動は過去数十年間で最も激しく強い「極大期」に突入しており、今年は昨年以上に強い太陽フレアが発生するとも予想されているほどです。
先日も多数のMクラス太陽フレアとそれに伴う高速の太陽風を地球で観測していますが、再び昨年5月のようなオーロラを引き起こすレベルの太陽フレアが発生する恐れがあると言え、引き続き太陽活動には注意してください。
太陽風は高速の状態が続いていますが、
速度は570km/秒から500km/秒へ少し下がっています。
磁場強度は、6nTと平均的な値で安定しています。太陽風磁場の南北成分は、
比較的南寄りで推移しています。
このため、磁気圏はやや活動的な状態が続いていて、
AE指数は、500nTに達するくらいの変化が繰り返し発生しています。
アメリカ地磁気観測所
https://www2.irf.se/Observatory/?link=Magnetometers
カナダ地磁気観測所
https://geomag.nrcan.gc.ca/plot-tracee/ssp-1-en.php
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