フランス政府が首都・パリに装甲車を展開すると発表しました。報道記事によると、展開するのは装甲車約10台の部隊で、フランス全土にも治安要員を8万9000人ほど配置するとのことです。
パリに装甲車が展開するのは2005年の暴動以来で、フランス政府は最大レベルの警戒態勢を維持しています。
一方で、マクロン大統領は来年の引燃料税引き上げは断念し、住民側に配慮すると表明しました。マクロン政権としては現在のデモ運動を一旦沈静化させる狙いがあると見られ、今のところは大きな運動も止まっています。
ただ、あくまでも2019年の増税を断念しただけなので、今後の展開次第では再び抗議運動が再燃する可能性がありそうです。それだけにフランスの緊張状態はしばらく長引くことになるでしょう。
仏政府、パリに装甲車展開へ デモ暴力阻止で特別措置
https://this.kiji.is/443572071202063457?c=39550187727945729
【パリ共同】フランスで続く燃料税引き上げなどへの抗議デモを巡り、フィリップ首相は6日、8日に予定されるデモで暴力行為の再発を阻止するため、全国に治安要員8万9千人を配置、パリに装甲車約10台を展開する特別措置を取ると明らかにした。同国テレビのインタビューに答えた。
フランスで燃料税の引き上げに抗議するデモが収まらない中、マクロン政権は、来年の引き上げは断念したことを明らかにしました。いったんは燃料税の引き上げを6か月間見合わせると発表したものの、抗議が続いていたことから、来年は引き上げないと表明し、事態の収束を図りたいものとみられます。
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