3月12日に日産自動車とフランスのルノー、三菱自動車のトップらが共同記者会見を行い、合同で提携戦略を決める新組織「アライアンス・オペレーティング・ボード」を設立すると発表しました。この新組織は従来の体制を見直すとして、新組織の議長にはルノーのジャンドミニク・スナール会長が就き、3社の最高経営責任者(CEO)を含む4人を中心に方針を決めるとしています。
今までカルロス・ゴーン前会長に権限が集中していましたが、それを3社の合議制にするというような形です。
また、ルノーのジャンドミニク・スナール会長は日産自動車の会長人事にも触れ、自身の就任をハッキリと否定する発言をしていました。当初はルノーが日産の会長職を抑えると見られていましたが、それだけにこの方針には驚きの声が相次いでいます。
背景には日産自動車を巡る日本政府とフランス政府の駆け引きがあると思われ、日産自動車を懐柔するためにルノーは止む無く会長職を断念した可能性がありそうです。元々、カルロス・ゴーン前会長の逮捕劇は日産自動車側のクーデターと言われているだけに、ルノーが会長職を譲歩する形で幕引きを狙っているのかもしれません。
日産会長ポスト、ルノーなぜ譲った 3社連合めぐる思惑
https://www.asahi.com/articles/ASM3D7H35M3DULFA028.html
仏ルノーのジャンドミニク・スナール会長が12日、焦点となっていた日産自動車の会長人事に言及し、自身の就任を明確に否定した。ルノーや大株主の仏政府はスナール氏を日産の後任会長に据えて、日産への影響力の維持を狙っているとみられていた。ルノーが日産に譲歩した背景には何があったのか。
[横浜市 12日 ロイター] – 企業連合(アライアンス)を組む日産自動車(7201.T)、仏ルノー(RENA.PA)、三菱自動車(7211.T)は12日、提携戦略を決める新組織「アライアンス・オペレーティング・ボード」を設立すると発表した。新組織は、議長にルノーのジャンドミニク・スナール会長が就き、3社の最高経営責任者(CEO)を含む4人を中心に構成する。カルロス・ゴーン前会長に権限が集中していた旧体制と決別し、今後は新組織を通じて3社トップによる合議制で戦略を策定する。
これからルノー、日産、三菱自動車の合同会見。30分前に来ても、すでに満席状態。テレビカメラが30台ぐらい並んでいる。 pic.twitter.com/F9vsUsFaG3
— 山田清志 (@yamachka1960) 2019年3月12日
日産自動車、仏自動車大手ルノー、三菱自動車の3社首脳が横浜市内で記者会見しました。ロングバージョン→https://t.co/ERB4XioJN6
#日産 #ルノー #ゴーン pic.twitter.com/WDZl6fPVDe— 時事通信映像ニュース (@jiji_images) 2019年3月12日
おフランス政府もこれ以上ゴーンさんを擁護するより「ルノー日産連合」という名の金づるを失う方が損失ははるかに大きいと判断してキツネのシッポを切った、という解釈でよろしいのでしょうか。ゴーンさんはついにおフランスにも帰る場所が無くなった。(´・ω・`) https://t.co/532mSwiS0t
— にのうらさとこヾ(○'∀'○)ノ (@ameayunon) 2019年3月12日
ルノーが 3社連合の新たな組織を作ると認めました。ポイントはルノー・日産の株持ち合い方式に「一切の影響を与えない」と発表したところです。「新組織は経営統合を狙ったものではないですよ」という日本側へのメッセージが見え隠れします。
— 白石透冴(日本経済新聞)Togo SHIRAISHI (@TogoShiraishi) 2019年3月11日
日産とルノーは脱ゴーン体制への合議制を決めた。報道で観る限りゴーン支配に誰もが沈黙、氏の不正を分かっていても目をつぶっていた。それはゴーン氏だけの問題ではあるまい。見て見ぬふりをしていた日本側の経営陣の責任でもある。一強安倍政権とモノ言わぬ国会議員の関係もゴーン体制とウリ二つだ。
— 佐藤静雄 元自民党代議士 (@kuromotikibi) 2019年3月12日
ルノー日産三菱の会見にてスナールさんの素晴らしい模範解答がありました。
(朝日記者)ゴーンは日本を舐めていたんじゃないか?ゴーンは経営者失格ではないか?
スナールさん「私は人を尊重し、真実を尊重し、未確定の事に対して人を咎めません。(我々は)日本をバカにした事もありません」— みやび・雅 (@Angroupie) 2019年3月12日
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