IPS細胞で有名な京都大学の山中伸弥教授が新型コロナウイルス対策をまとめ、自身のホームページ上に掲載しました。
山中教授はまず第一に感染者専用施設を設置し、検査なども含めて専用施設にまとめるべきだと指摘。予約が激減しているホテルや企業の宿泊付き研修施設を活用すると早く設置できるとして、管理業務も重症化リスクの低い方に感染防御をした上でお願いするべきだとしていました。
そして、同時並行で重症者や重篤者に対する医療体制の充実を行いつつ、専用施設で徹底的なウイルス検査を行うのが最善の対処法だとまとめています。
医療崩壊懸念についても、山中教授は「提言2(専用施設の設置)が実行されれば、その心配は回避できます。また、このままでは医療感染者への2次感染が急増し、医療崩壊がかえって加速されます。自分が感染していることに気づかないと、家族や他の人への2次感染のリスクが高まります」と述べ、検査をしなければ感染者数は激増してしまうと指摘していました。
また、感染者を過小評価してしまうと対策への協力を得ることも難しくなるとして、「ドライブスルー検査などでPCR検査体制を拡充し、今の10倍、20倍の検査体制を大至急作るべきです。中国、韓国、イタリヤ、アメリカで出来て、日本で出来ない理由はありません」とコメントしています。
あくまでも山中教授の個人的な見解だとホームページには掲載されていますが、非常に説得力のある内容であり、政府は今直ぐにでも山中教授の提言を実現するべきだと言えるでしょう。
山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
https://www.covid19-yamanaka.com/cont6/main.html
提言1 今すぐ強力な対策を開始する
ウイルスの特性や世界の状況を調べれば調べるほど、新型ウイルスが日本にだけ優しくしてくれる理由を見つけることが出来ません。検査数が世界の中でも特異的に少ないことを考えると、感染者の急増はすでに始まっていると考えるべきです。対策は先手必勝です。中国は都市封鎖をはじめとする強硬な対策をとりましたが、第1波の収束に2か月を要しました。アメリカの予想では、厳密な自宅待機、一斉休校、非必須の経済活動停止、厳格な旅行出張制限を続けたとして、第1波の収束に3か月かかると予測しています。
わが国でも、特に東京や大阪など大都市では、強力な対策を今すぐに始めるべきです。提言2 感染者の症状に応じた受入れ体制の整備
無症状や軽症の感染者専用施設の設置を
・省令等により、無症状や軽症の感染者は、病院でなく専用施設で経過観察できるようにする
・予約が激減しているホテルや企業の宿泊付き研修施設を活用
・ジムなども利用可能としストレス軽減
・管理業務は、感染しても重症化リスクの低い方に十分な感染防御の上でお願いする
・無症状者の自治的活動や、感染後に回復した方の活用も検討
・医師が常駐し、急激な重症化に備える
・風評被害の対策を国と自治体がしっかり行う重症者、重篤者に対する医療体制の充実
・感染病床の増床
・人工呼吸器の増産、自治体をこえた柔軟な利用
・ローテンションなど、医療従事者の過重労働の軽減
・医療機関による役割分担体制の整備
・医療従事者の感染症対策に関する教育
・緊急性の低い、他疾患に対する処置や手術の延期提言3 徹底的な検査(提言2の実行が前提)
これまでわが国は、無症状や軽症の感染者の急増による医療崩壊を恐れ、PCR検査を限定的にしか行ってきませんでした。しかし、提言2が実行されれば、その心配は回避できます。また、このままでは医療感染者への2次感染が急増し、医療崩壊がかえって加速されます。自分が感染していることに気づかないと、家族や他の人への2次感染のリスクが高まります。また感染者数を過小評価すると、厳格な対策への協力を得ることが難しくなります。ドライブスルー検査などでPCR検査体制を拡充し、今の10倍、20倍の検査体制を大至急作るべきです。
中国、韓国、イタリヤ、アメリカで出来て、日本で出来ない理由はありません。提言4 国民への協力要請と適切な補償
短期間の自粛要請を繰り返すと、国民は疲弊します。厳格な対応をとっても、中国では第1波の収束に2か月を要しました。アメリアでは3か月と予測しています。第1波が収束しても、対策を緩めると第2波が懸念されます。対策は、ワクチンや治療薬が開発され、十分量が供給されるまで続けなければなりません。数か月から1年にわたる長期休業の間、事業主に対しての補償、従業員に対しての給与の支払いや再開時の雇用の保証を、国と自治体が行う必要があります。
国民に対して長期戦への対応協力を要請するべきです。休業等への補償、給与や雇用の保証が必須です。提言5 ワクチンと治療薬の開発に集中投資を
ワクチンの開発には1年は要する見込みです。アビガン等の既存薬が期待されていますが、副作用も心配されます。新型コロナウイルスの特性に応じた治療薬の開発が緊急の課題です。アメリカ等でワクチンや治療薬が開発されても、日本への供給は遅れたり、高額になる可能性もあります。産官学が協力し、国産のワクチンと治療薬の開発に全力で取り組むべきです。
山中伸弥が、終息まで最低でも1年かかると発言。1年かかるということは、来年夏に五輪なんて無理じゃないか。春に前倒しなど論外だ。権威による見通しだから、それなりの重みがある。関係者(安倍、森、小池、バッハ)はどう聞くつもりなんだろう。 pic.twitter.com/eTQf1APwiI
— 世に倦む日日 (@yoniumuhibi) 2020年3月27日
東京五輪を1年延期したが、到底1年では終息しないことは明らかと語るノーベル賞の #山中伸弥 教授 「色んな論文を解析すると #新型コロナ 終息には最低でも1年以上はかかる長期戦になる。〝桜は来年も必ず帰ってきます。人の命が奪われたら二度と帰ってきません〟」
ニュースウォッチ9 (2020.3.27) pic.twitter.com/vQXAoPgKZI
— マス対コア (@MASS_VS_CORE) 2020年3月28日
山中伸弥先生による5つの提言。
特に大都市で今すぐ強力な対策の開始。
感染者の状態に応じた受け入れ準備(軽症者は宿泊研修施設等)徹底的な検査。中韓イタリアアメリカで出来て日本で出来ないはずがない。
国民への協力要請と適切な補償。
ワクチンの開発に集中。— Gdae (@ysdgdae) 2020年3月31日
京都大学・山中伸弥教授が新型コロナウイルスに関する情報を発信してます。
✏️ウイルス対策は「長期戦」
✏️会えなくても、できることはある。
✏️屋外でも感染リスクは高い。正しい認識と賢明な行動を、私たちの世代に広げたいですね❗#stayhomeproject#新型コロナ自粛https://t.co/DUULS8q2Mp
— stayhomeプロジェクト (@savelifePJ) 2020年3月29日
コロナウイルス情報で一番信用できそうな気がする。
山中伸弥教授による新型コロナウイルス情報発信サイトhttps://t.co/7MlMgS602q
「桜は来年も帰ってきます。人の命は帰ってきません」
研究所員へ送った所長メッセージ(一部抜粋)。#コロナウイルス #新型肺炎 #山中伸弥 pic.twitter.com/l4Dp8qkcuG
— よしぞう (@otonahack) 2020年3月27日
山中先生の提言。納得できる。https://t.co/8fFsctaUF2
是非是非、実現して欲しい。政府!!!!
— ひぽぽ (@hooonantekotta) 2020年3月31日
山中先生!もうほんと、その通りと思います。
特に、キャンセルが続いている宿泊施設を軽症者の受け入れ施設として活用する案、私もそう思います。国が借り上げて、事後の消毒や風評被害対策もしっかりやる。これしかないです。https://t.co/ZpdkQBucRY— ばるばる (@mw_yz) 2020年3月31日
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