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長崎市の平和祈念式典、田上富久市長が核廃絶を要請!国連の核兵器禁止条約で安倍首相にチクリ


8月9日に原爆が投下された長崎市で平和祈念式典が行われ、長崎市の田上市長が安倍首相に国連の核兵器禁止条約の批准・署名を求めました。

演説の中で田上市長は「国連で採択された核兵器禁止条約は『核兵器をなくすべきだ』という人類の意思を明確にした条約です。早すぎるとの声もありますが、あまりにも核軍縮が遅すぎるのです」と述べ、安倍首相に向けて核兵器禁止条約を承認して欲しいと言及。

さらに続けて、新型コロナウイルス感染症の驚異と合わせて、「若い世代の皆さん、新型コロナウイルス感染症、地球温暖化、核兵器の問題に共通するのは地球に住む私たちみんなが当事者だということです。あなたが住む未来の地球に核兵器は必要ですか。核兵器のない世界へと続く道を共に切り開き、そして一緒に歩んでいきましょう」とコメントし、地球に住む人として若者たちにも協力をするように促していました。

この演説が終わった後には多くの拍手があり、ネット上でも非常に好意的な意見が相次いでいます。

一方で、安倍首相は核兵器禁止条約に一言も触れず、昨年と同じような内容のコメントばかりで、田上市長と比較して批判的な声が多く見られたところです。少なくとも安倍首相に核兵器禁止条約を署名する意志は無いと言え、今後も核兵器禁止条約の批准を巡って被爆者らとの意見相違は続くことになるでしょう。

 

長崎原爆の日 祈念式典で市長「核兵器の脅威 世界共通の課題」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200809/k10012559371000.html?utm_int=all_side_ranking-social_004

長崎に原爆が投下されて、9日で75年です。新型コロナウイルスの影響で平和祈念式典の規模が縮小される中、長崎市の田上市長は、新型コロナウイルスの脅威と同じように核兵器の脅威も世界共通の課題だとして、すべての人々が当事者として問題解決に向けて参加するよう呼びかけました。

「すべての人の参加を」 核廃絶に連帯呼び掛け―被爆者代表・深堀繁美さん
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020080900199&g=soc 

「平和な世界を実現するには、すべての人の参加が必要だ」。長崎市の平和祈念式典で「平和への誓い」を読み上げた被爆者でカトリック信徒の深堀繁美さん(89)は、2019年11月に長崎を訪問したフランシスコ教皇の言葉を引用し、核兵器廃絶に向けて連帯するよう呼び掛けた。

 

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