広島に投下された原子爆弾の「黒い雨」問題で、健康被害を訴えた住民訴訟の結果に不満があるとして、国が控訴する方針を固めたことが分かりました。
NHKの記事によると、国の支援を受けられる区域外に居た住民や遺族ら84人が健康被害を訴えた裁判で、先月に広島地方裁判所が全員を被爆者として認め、広島市と広島県に被爆者健康手帳を交付するように命じるも、国は「科学的な知見が十分とは言えない」などと判決結果に不満を示し、控訴する方向でまとまったとのことです。
8月12日が控訴の期限で、住民支援を拡大したい広島市や広島県は国に控訴をしないように要請していました。
国としてはこれ以上の支援拡大には賛同できないと考えているようで、控訴を決定した国に批判が高まっているところです
海外メディアも控訴決定と取り上げており、日本政府の対応に疑問を投げ掛ける論調が目立っていました。
広島に原爆が投下された直後に放射性物質を含むいわゆる「黒い雨」を浴びた住民が健康被害を訴えた裁判で、被告の広島市と県は、国と協議した結果、全員を被爆者と認めた広島地方裁判所の判決に対し、控訴する方針を決めました。
これはさすがに引いた。
「黒い雨」訴訟で、国が一審判決を不服として控訴する方針とのこと…この期に及んで、国が80代・90代の被爆者84人と争って何の意味があるんだ。何と戦っているんだ。
75年間苦しんできた国民を救済せず対決する姿勢の政府。
8月15日を前に、毎日嫌なニュースばかり。 https://t.co/YRuUYtCMal— 5,000mAh (@mahjp2100) August 11, 2020
「黒い雨」訴訟で国が控訴方針か。「市と県は実質的な被告である国に控訴断念を求めているが、国が援護区域の拡大に乗り出すことを条件に受け入れる検討を始めた」とも。
原告の救済に正面から踏み出すなら、控訴は断念し判決を確定させた上で、原告以外を含めた救済の拡充を!https://t.co/eTwvXv6y76— 山添 拓 (@pioneertaku84) August 10, 2020
「控訴しない」という結論が当たり前だと思った、私。
そうではないみたい。この政府は、おかしい。
国が控訴したら、海外でも大きく報道したい。https://t.co/jx5eIA33Pv— Karyn NISHIMURA 🔊 (@karyn_nishi) August 11, 2020
判決は「黒い雨」が広範囲に降ったこと、内部被ばくによる健康被害の検討も必要と指摘。被爆者援護法の理念を踏まえ、幅広く救済することを求めた。
原告、被爆者の高齢化も進み、裁判は5年、その間16人もの原告が亡くなられた。
被爆者をこれ以上苦しめるな!
控訴するな!https://t.co/8Rdq3T031O— 小池 晃(日本共産党) (@koike_akira) August 10, 2020
国はまだ争わせるのか。
市の幹部は「援護区域を広げてもらえるなら」という条件付きで国の控訴は選択肢の1つと言うのも一定の理解はできるが、80-90代の被爆者にまだ争わせること含め、どれだけの時間が残されているのかも考えてほしい。
控訴はしないでほしい。https://t.co/YGq94LSqHS— 塩村あやか🐾参議院議員(りっけん) (@shiomura) August 11, 2020
「黒い雨」訴訟の控訴断念ぐらい政治判断させられない地元選出の与党政調会長なんていらんやろ。
— 元祖チコちゃん (@chico_barbon) August 11, 2020
リベラシオン紙は「黒い雨」判決も大きく報道した。
控訴の締め切りは8月12日ですが、国が控訴するかどうかも報道する。
国が控訴したら、フランス人は理解出来ないと思う。https://t.co/LnVGBDYYF6 @libe— Karyn NISHIMURA 🔊 (@karyn_nishi) August 7, 2020
政府は黒い雨訴訟で初の勝訴判決を涙を浮かべて喜ぶ人々を尻目に期限ぎりぎりになって控訴した。なんて酷い事をするのだろう。判決内容は誰が見ても分かる証拠があったはず。川を超えると雨が降らないのか。もうこれ以上、被爆者を苦しめるのは止めよう。これを「人でなし」と言わずして何と言うのだ。
— ケイ (@ESmdcre) August 11, 2020
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