防衛省の来年度予算案は過去最大の5兆5947億円以上となることが決まりましたが、これとは別枠で複数の兵器関連費用を要求していることが分かりました。
NHKの報道記事によると、防衛省は長距離ミサイルである「スタンド・オフ・ミサイル」の量産や新型無人機の配備などを具体策を金額を示さない「事項要求」の形で盛り込み、過去最大5兆5947億円の通常予算に上乗せ形で概算要求を提出したとのことです。
具体的には陸上自衛隊の「12式地対艦誘導弾」を長距離射程に改良し、島しょ防衛や敵の射程圏外から攻撃できる「スタンド・オフ・ミサイル」として使われる予定のミサイル関連費用。
他にも攻撃を視野に入れた新型無人機の整備や取得費用、新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策であるイージス・システム搭載艦の能力拡張などが追加の予算枠に含まれるとしています。
新型イージス艦の拡張は迎撃が非常に難しいと言われている「極超音速滑空兵器」にも対応させる計画で、これでミサイル防衛システムを強化する方針です。
総額で6兆円を超えるような予算になると思われ、今後も国際情勢の緊張を理由にして、GDP(国内総生産)比率で2%程度まで防衛費を増やすことになると見られています。
ただ、12式地対艦誘導弾を改良した長距離ミサイルは弾道ミサイルと比べて反撃用として使うには火力不足だと言われており、イージス・システムの強化も迎撃可能な個数に限度があるとして、軍事専門家からは中途半端な装備の強化だと指摘する声もありました。
予算が増える一方で、本当に自衛隊や日本にとって必要な装備なのか議論の余地があるところです。
防衛省 来年度予算 概算要求の全容判明 攻撃可能な無人機など
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220822/k10013782131000.html
防衛力を抜本的に強化するため、防衛省がまとめた来年度予算案の概算要求の全容が明らかになりました。相手のミサイル発射基地などをたたく「反撃能力」も念頭に、敵の射程圏外から攻撃できる「スタンド・オフ・ミサイル」の量産を始めることに加え、攻撃にも使用できる無人機の整備などを盛り込んでいます。
来年度予算案の概算要求で、防衛省は、防衛力を5年以内に抜本的に強化するための具体策を金額を示さない「事項要求」の形で盛り込みました。
防衛省 来年度予算 概算要求の全容判明 攻撃可能な無人機など | NHK https://t.co/dfrkefytsD 『「イージス・アショア」の代替策として建造する、イージス・システム搭載艦を、弾道ミサイルだけでなく、迎撃がより難しいとされる極超音速滑空兵器にも対応できるよう能力を拡張するとしています。』
— JSF (@rockfish31) August 22, 2022
防衛省来年度予算、過去最大の約5.6兆円を要求した上で金額を示さない「事項要求」を多数盛り込み青天井。スタンド・オフ・ミサイルなど敵基地攻撃能力保有につながるものも。
際限のない軍拡は緊張を高めるばかりで決して緩和しない。財源も示さず、くらしと経済を圧迫する。https://t.co/y35HqsA2Oq— 山添 拓 (@pioneertaku84) August 22, 2022
防衛省 来年度予算 概算要求の全容判明 攻撃可能な無人機など | NHK https://t.co/ZOtsOXE0on#週刊安全保障
「陸上自衛隊の『12式地対艦誘導弾』の改良型と島しょ防衛に使う『高速滑空弾』の量産を開始するとしています」
高速滑空弾のブロック1、2026年度からの装備化のはずだったのにこちらも⁉︎— 因幡のよっちゃん(Yoshihiro Inaba)(CV 本渡楓) (@japanesepatrio6) August 22, 2022
驚いたのが来年度予算で既に島嶼防衛用滑空弾の配備を行う所と
イージスアショア代替艦の詳細が分かるっぽいですね(やはりASBM対処にも振るっぽいです)
又、UH2の生産の匂わせや某ハイブリット戦の情報戦強化の項目
更に弾薬備蓄と増産も概算の要求として入れてるっぽいですね https://t.co/y0XusgS7QU— ざくろ坂 (@MINOLTAX700) August 22, 2022
高速滑空弾、12SSM改良型と同時期(24年度)に量産→部隊配備みたいな書き方になってるけど12SSM改良と同じく一定の能力を満たすと判断された試験型を早期に部隊に入れるアジャイル方式を採用ってコトなんですかね? https://t.co/KA19GJicC8
— 営内ちゃん(試験運用中) (@iki_rikushi8492) August 22, 2022
防衛省 来年度予算 概算要求の全容判明 攻撃可能な無人機など | NHK https://t.co/EtiT9LkyCS
・12SSM改とHGVの量産
・UAV、UCAVの調達
・イージスシステム搭載艦の対HGV対応
あとは防衛産業向けの基金設立や弾薬の増備これが5兆5947億円の要求とは”別に要求”されることとなるのか…
— Citrus (@MeYkikka) August 22, 2022
>攻撃にも使用できる無人機の整備などを盛り込んでいます。
無人機としか記述されていないのでUAVに限らずUUV等の可能性もありそう。
おそらく、攻撃用無人機としてある程度開発が進んでいる『水中防衛用小型UUV』か『打撃用UAV』辺りが装備化されるのではないでしょうか? https://t.co/pBTQItQ2ZI— 四角号碼 (@Sikakugouma) August 22, 2022
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