自民党の裏金問題で、市民グループが安倍派(清和会)の幹部議員らが脱税行為を行っているとして、安倍派幹部や議員ら10人に対する告発状を東京地方検察庁に提出しました。
NHKの記事によると、告発状を提出した市民グループは「キックバックされた資金は課税の対象となる議員個人の所得にあたり所得税の脱税の疑いがある」と主張し、政治資金収支報告書にも記載されていない資金は課税対象になるべきだと指摘。
政治資金は原則として非課税とされていますが、政治資金収支報告書への不記載を理由にして、課税を求めた内容となっています。
また、安倍派に所属する小森卓郎総務政務官と加藤竜祥国土交通政務官の2人からも新たに裏金が発覚し、2人とも政務官の役職を辞任すると表明しました。
政治資金収支報告書の訂正に向けた作業の中で、小森氏は70万円分、加藤氏も10万円分の不記載が判明したと報じられています。
さらに自民党安倍派の三ツ林裕己衆議院議員も総額2954万円のキックバックを受けたほか、これとは別に派閥から136万円の誤った入金があったと発表しました。
自民党の裏金問題はまだ全容が分かっておらず、これからも確認作業などで隠れている裏金政治家の存在が徐々に出てくることになりそうです。
市民グループ 安倍派幹部ら10人の告発状提出 “所得税の脱税”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240201/k10014343841000.html
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、市民グループは1日、安倍派から所属議員側にキックバックされた資金は課税の対象となる議員個人の所得にあたり所得税の脱税の疑いがあると主張し、安倍派の幹部や所属議員ら10人に対する告発状を東京地方検察庁に提出しました。
自民 安倍派 三ツ林裕己衆院議員 2954万円キックバック
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240201/k10014342711000.html
自民党安倍派の三ツ林裕己衆議院議員はコメントを発表し、派閥の政治資金パーティーをめぐる事件について「心配していただき誠に申し訳なく思う」と陳謝しました。
そのうえで販売ノルマを超えて集めた派閥のパーティー券収入から総額2954万円のキックバックを受けたほか、これとは別に派閥から136万円の誤った入金があったことを明らかにしました。
自民党安倍派が政治資金パーティー収入を議員に還流し、裏金化していた問題を受け、同派の小森卓郎総務政務官(53)(衆院石川1区)と、加藤竜祥国土交通政務官(43)(衆院長崎2区)が31日、政務官を辞任した。
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