*BBC
8月8日にイスラエル首相府はパレスチナ自治区ガザの最大都市であるガザ市を完全制圧するための改革を治安閣議で正式承認しました。
イスラエルはイスラム組織ハマスに対して降伏を求める最後通告を出した上で、これが拒否された場合はガザ市への全面侵攻を今月中にも実行するとしています。
既にガザ市の住民には南部への避難が呼び掛けられていますが、その南部も各地が空爆とイスラエル軍の封鎖によって、移動すら困難な状態だと報道されているところです。
今回のイスラエルが決定した閣議決定を見てみると、これまでの要求にもあった「イスラム組織ハマスの武装解除」や「人質全員の奪還」に追加する形で、「イスラエルによるガザの治安管理」や「ハマスでもパレスチナ自治政府でもない文民政府の樹立」が盛り込まれている点が大きく、まさにイスラエルはガザ地区の完全占領を目指して動き出していると言えるでしょう。
今までの軍事作戦は一時的な空爆や短期間の地上戦止まりで、長期間の占領やガザの完全併合を目指すものではありませんでした。
しかしながら、独自政府の樹立やガザ治安管理が盛り込まれたことで、イスラエルがガザ地区の完全抹消、完全制圧を目指すことが明確化されたと言え、これまでのパレスチナ衝突とは別次元の段階に突入することが決まったのです。
アメリカのトランプ大統領もガザの完全占領を容認・黙認したとの報道があり、いよいよイスラエルが本気でガザ地区を地球上から消そうと動き出したと見ることができます。
イスラエル、ガザ最大都市の制圧計画を閣議承認 独は武器輸出停止へ
https://www.asahi.com/articles/AST883657T88UHBI01LM.html
パレスチナ自治区ガザで攻撃を続けるイスラエルの首相府は8日、ガザ北部にある最大都市ガザ市を制圧する計画が、安全保障関連の閣議で承認されたと発表した。ネタニヤフ首相は軍の支配をガザ全域に広げる意向も明言し、作戦の拡大に向けた動きを強めている。飢餓など人道危機が極まる中、戦闘がさらに長期化する恐れがある。

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