ネット右翼らが異なる思想を持っている弁護士らに対して懲戒請求を送っている問題で、その総数が13万件にも達していることが分かりました。
弁護士ドットコムが日弁連からの情報として、「2017年だけで組織的な懲戒請求は約13万件」と取り上げており、相当な規模の数があった紹介。
前に懲戒請求を送られた佐々木弁護士らが紹介した約900人という数字は氷山の一角に過ぎず、佐々木弁護士以外でも懲戒請求に反発する動きが拡大しています。
5月9日には神原元弁護士が「不当な懲戒請求によって名誉を傷つけられた」として、懲戒請求を行った相手に対して損害賠償を求める訴訟を起こしました。
火付け役になったと言われているのは大手右派系ブログ「余命日記」で、懲戒請求に必要なテンプレートの配布も行っていたようです。
大手掲示板2ちゃんねる(5ちゃんねる)だとネトウヨらの怒りの声や困惑の声も多く見られ、まだこの騒動は拡大することになるかもしれません。
「存在しない事実で懲戒請求された」神原弁護士が請求者を提訴
https://www.bengo4.com/internet/n_7856/
不当な懲戒請求によって名誉を傷つけられたうえ、その反証のために労力を費やさざるをえず、精神的苦痛を受けたとして、神奈川県弁護士会に所属する神原元弁護士が5月9日、懲戒請求をおこなった相手に対して、損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
弁護士の懲戒請求をめぐっては、あるブログが発端になって、神原弁護士以外にも、大量におこなわれていることが問題になっている。このブログは、朝鮮学校への補助金交付などを求める各弁護士会の声明に反発したもので、懲戒請求のテンプレートを配布していた。
朝鮮学校への補助金などを巡って弁護士に対して大量の懲戒請求がなされた件、不当な懲戒請求による損害賠償金の支払いを求め、本日、東京地方裁判所等に訴訟を提起した。現時点で被告は未だごく一部であるが、訴訟前に和解が成立した方を除き、最終的には請求者全員に裁判所までお越し頂きたいと思う。
— 弁護士神原元 (@kambara7) 2018年5月9日
櫻井先生がツイートされたとおり、裁判は不法行為地が管轄となるので、私やノースライム先生については東京弁護士会がある東京都千代田区霞が関を管轄エリアとする東京地裁となります。全国津々浦々から懲戒請求が出されているので、出頭が大変かもしれないね。
— ささきりょう (@ssk_ryo) 2018年5月9日
一部に、懲戒請求自体を否定してるかのように受け止めている人もいるけど、そんなことは一言も言ってませんよ。他の士業と異なり弁護士への懲戒請求は誰でもできる、それはいいことだと思います。でも、全く事実にないことや明らかに法的に立たない理由ででやるのはダメでしょ。当たり前でしょ?
— ささきりょう (@ssk_ryo) 2018年5月9日
弁護士という権力を持った者からの脅しと受け取ったかもしれないですよね。正しい懲戒請求と思っていても、手続き上は負けそうだから譲るのかもしれません。専門家じゃないのでその辺を判断できない。そこにつけ込んだと取ることも客観的には可能です。一般論です、為念。
— 須賀原洋行 (@tebasakitoriri) 2018年5月9日
懲戒請求って弁護士に職を失わせることを求める請求なんだから弁護士は全力で反撃するに決まってるじゃんね。その重大さも相手が弁護士だということも知った上でケンカ売ってなにが「権力を持った者からの脅し」だよ。この人ここまで頭が悪いのか。 https://t.co/MGsqTo6Nm9
— 青木 (@xxAOKIiiIKOAxx) 2018年5月9日
弁護士への懲戒請求についての対応で正しいものは極めて単純で、
①正当な懲戒請求はしてもらって構いません
②不当な懲戒請求はしないで下さい
③正当か不当かわからなければ弁護士に相談しで下さいこれだけ。
— 中村剛(take-five) (@take___five) 2018年5月10日
不当懲戒請求の一件で、ツイッター上でクソリプを送るノリで軽々しくオフィシャルな制度を利用すると痛い目を見るぞ、という社会勉強が出来るので良かったですね。勉強代としては高く付くでしょうが、当事者として裁判を経験する機会は滅多に無いですよネトウヨ諸氏。暇があれば傍聴しに行きます。
— 異邦人 (@Beriozka1917) 2018年5月9日
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