新型コロナウイルスのインド変異株(デルタ株)が国内で拡大しています。
厚生労働省は今月にインド変異株の感染者統計を発表し、6月7日時点で12都府県の87人からインド変異株を確認したと発表。1週間の新規感染者数は34人に増え、感染者の増加ペースが拡大していると伝えていました。
現時点でも不明な点が多くありますが、インド変異株の感染力は従来株の約1.8倍だと言われ、京都大の西浦博教授は「7月中旬に半数を超え、7月末には8割に達する」とする試算を出しています。
更にはインド変異株が大流行しているイギリスだと、「従来の新型コロナウイルスとは全く違う症状が増えている」との報告が見られ、感染者が新型コロナウイルスと認識しないまま感染を広げてしまうケースが続出しているとのことです。
緊急事態宣言の効果もあって日本の新規感染者数は5月後半から減っていますが、インド変異株の感染拡大が本格化した場合、夏に第5波として再び新型コロナウイルスの新規感染者が跳ね上がることになるかもしれません。
厚生労働省 変異株報告
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000790249.pdf
インド変異株、拡大ペース加速 各地で感染、クラスターも―7月中旬に主流化か
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021061200348&g=soc
新型コロナウイルスのインド型変異株が拡大している。厚生労働省によると、7日時点で確認された感染者は12都府県の87人。同日までの1週間の新規感染者は34人で、前々週21人、前週24人と増加ペースが加速している。7月中旬には新規感染者の過半数を占めるとの試算もあり、専門家は拡大防止に向け監視体制の強化を訴える。
デルタ株の症状、頭痛や鼻水など=英研究 新型コロナウイルス
https://www.bbc.com/japanese/57479202
イギリスで感染を広げている新型コロナウイルスのデルタ株で、頭痛や喉の痛み、鼻水などの症状を訴える患者が増えていることが明らかになった。
COVID-19の症状を研究する「Zoe Covid Symptom study」を運営するティム・スペクター教授によると、デルタ株に感染した若者は「ひどい風邪」を引いたように感じることがある。
ただし、たとえ症状がそれほど強くなくても、他人に感染させる危険があるという。
イギリスの国民保健サービス(NHS)によると、新型ウイルスの典型的な症状は以下の通り。
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