12月8日未明に成立した外国人労働者を大量に受け入れるための入管法改正案について、各党の反応が報じられています。
自民党の森山国会対策委員長は今回の法案成立を「予算委員会や本会議でも質疑をしたので、適切な時間の審議で結論を出せたと考えている」と述べ、適切な審議だったと強調。
菅官房長官も甲府市の講演会で「今のままでは人手不足が大変な状況になる。例えば特別養護老人ホームでは、介護人材の不足で約2割の病室で入居者の募集ができていない。こうしたことを考える中で、法律を提出し、成立させていただいた」などと言及し、必要な法案だったとコメントしています。
これに対して野党側からは立憲民主党の福山幹事長が、「中身もなく、データも出さず、答弁では虚偽を重ねた法案を力ずくで通し、正気の沙汰だとは思えない。すべての省庁が、省庁としての役割を果たさず、安倍政権に唯々諾々とそんたくし、国民にまともなデータも答弁も示しておらず、日本の議院内閣制と、政府と国会の在り方自身が、安倍政権になって変質した」というような安倍政権への不満のコメントを出していました。
同じく共産党も「怒りを抑えきれない。都合の悪い情報は最後まで隠し、まともな答弁が一切されないまま、採決を強行したことは、国会の自殺行為と言われてもしかたがない」と触れて、安倍政権の対応に疑問を投げ掛けています。
ただ、同じ野党でも国民民主党は立憲民主党が内閣不信任案を提出しなかったことに不快感を示したりと、やや反応に乱れがあったところです。政府はこれから来年4月の施行を目指して、外国人労働者を受け入れるための体制を作るとしています。
外国人材の受け入れを拡大するための法律が成立したことについて、菅官房長官は、甲府市での講演で、深刻化する人手不足に必要な対応だと意義を強調したうえで、今後、外国人材の管理や生活環境の整備に向けて取り組みを進める考えを示しました。
外国人材の受け入れを拡大するための法案が成立したことについての各党の反応です。
自民「適切な審議時間」
自民党の森山国会対策委員長は、記者会見で「深刻な人手不足を、いい形で解決に導いていけるのではないか。外国人材の受け入れを万全にし、来年4月から、必要な人材や予算を手当てするためには、今の国会での成立が必要だった。法務委員会での審議時間が短かったという声があることは承知しているが、予算委員会や本会議でも質疑をしたので、適切な時間の審議で結論を出せたと考えている」と述べました。
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