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甘利明議員、自身のHPに虚偽情報か 違法ダウンロード拡大について「大きな反対は無かった」「二次創作規制は誤解と不安」


甘利明議員の公式ホームページに批判の声が殺到しています。問題となっているのは、先日に自民党が国会への提出を見送りにした違法ダウンロードの規制範囲を拡大するための著作権法改正案です。

甘利氏はこの法案の審議過程について、「この法案に一部慎重論はありましたが、大きな反対もなく党・文部科学部会や政調審議会をクリアし、最終決定機関の総務会にかかることになりました」とコメントし、強い反対は無かったと主張。
違法ダウンロード強化への批判的な意見はあくまでも誤解や不安による勘違いだとして、メディアの報道を「片方の社は最初から安倍内閣の足をすくおうと決めていたかのような報道ぶりです」と批判していました。

そして、法案の提出を見送った理由に関しても、「ところが、それとは別項目のコミケ等二次創作や創作のためのダウンロード行為がこの法律により規制されるという誤解と不安が広がりました。文化庁は誤解と不安を取り除く措置で対応したいと考えていましたが、これだけ誤解が広がる現状では、一度リセットして関係者と丁寧な協議を重ね、組み立て直すという方がより良いものが出来上がるという判断に至ったわけです」などと言及。
反対意見や批判意見をまとめて「不安」や「誤解」というような言葉にまとめて、改めて法案を可決するべきだと主張していました。

甘利明氏の記事は全くの事実誤認だと言え、文部科学部会や政調審議会でも文化庁が反対意見を意図的に紹介していなかったことが報じられています。法案の可決を前提にして反対意見を無視してゴリ押しした結果、反対意見が強まっただけで、甘利明氏のこのような姿勢にネット上では反発が高まっているところです。

 

国会リポート 第377号
http://amari-akira.com/01_parliament/

総 覧
インターネットの「違法サイトに掲載されている作品」を「個人が楽しむため」にダウンロードするという行為に「限定して」これを規制する、いわゆるダウンロード規制について誤解が誤解を呼び、大きな波紋となりました。既に「音楽や動画の同様な行為」は規制され、違法行為は収まりましたが「漫画等静止画」については規制されていないため、違法サイトのやりたい放題でなんとかして欲しいという悲痛な叫びが漫画家や出版社から提示されました。文化庁が腰を上げたところ、この法律により「ビジネスや創作活動」のためにインターネットからダウンロードする行為が規制されるとの誤解が拡大しました。この法案に一部慎重論はありましたが、大きな反対もなく党・文部科学部会や政調審議会をクリアし、最終決定機関の総務会にかかることになりました。直前に当事者の日本漫画家協会からヒアリングがなされていないことがわかり、党の総務会で古屋圭司委員から拙速との声が上がりました。政策の中身の誤解はそれを払拭する手続きが加わればいいわけですが、合意形成作業の中で重大な瑕疵があったので、私が「政治論として」文科部会に差し戻し、漫画家協会等関係者からきちんと意見を聴取し、誤解や不安があるならばそれに適切に対処した後に再度諮るべきだという主張をし、総務会は差し戻しの判断を致しました。

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