*新型コロナウイルス
韓国で無症状感染者を対象にした新型コロナウイルスの調査が行われ、無症状のメカニズムにつちえ特定したと発表されました。
これは韓国の地域治療センターで隔離された感染者を対象とした研究調査で、検査を受けた時点で無症状だった感染者から、発症者と同量のウイルスが検出されたとのことです。
1886件の検査結果を見てみると、無症状の感染者が検査で陰性となるまでの期間の中央値は17日で、無症状の感染者でも2週間程度はウイルスが残るとまとめられています。
さらに霊長類を通した実験で感染2日目に最も急速に増殖し、1週間が過ぎれば活動を一旦停止することも確認されました。
症状が無いのに陽性反応が出る理由は新型コロナウイルスの特異な性質にあると分析され、ウイルスが活動を止めても炎症状態は継続。
感染直後に増殖してから活動を停止するも、血管のダメージは残り続けているというような形です。
調査を行った韓国のチームは「無症状の感染者が実際にどれほどの量のウイルスを他者にうつしているかまでは特定できない」としていますが、理論上は保持しているウイルスの量が同じならば、強い感染力を持ち続けていたとしても不思議ではないと思われます。
無症状感染者の検査を除外する動きもありますが、このような調査を見ると、無症状感染者も発症者とほぼ同じだと考えたほうが良さそうです。
Key Points
Question Are there viral load differences between asymptomatic and symptomatic patients with severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CoV-2) infection?Findings In this cohort study that included 303 patients with SARS-CoV-2 infection isolated in a community treatment center in the Republic of Korea, 110 (36.3%) were asymptomatic at the time of isolation and 21 of these (19.1%) developed symptoms during isolation. The cycle threshold values of reverse transcription–polymerase chain reaction for SARS-CoV-2 in asymptomatic patients were similar to those in symptomatic patients.
Meaning Many individuals with SARS-CoV-2 infection remained asymptomatic for a prolonged period, and viral load was similar to that in symptomatic patients; therefore, isolation of infected persons should be performed regardless of symptoms.
Abstract
Importance There is limited information about the clinical course and viral load in asymptomatic patients infected with severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CoV-2).
無症状でも発症者と「同量のウイルスを保持」=韓国研究
https://www.bbc.com/japanese/53689472
新型コロナウイルスの無症状の感染者が、発症者と同じだけのウイルスを保有している可能性があることが、韓国の最新研究で明らかになった。
韓国では3月初めから広範囲で検査を行っており、陽性かつ無症状だった患者も特定・隔離してきた。
そのため、新型ウイルス感染者の中で、無症状病原体保持者が大きな割合を占めている証拠を数多く持っている。
しかし研究チームは、無症状の感染者が実際にどれほどの量のウイルスを他者にうつしているかまでは特定できないとしている。
「無症状感染者の発生理由、世界で初めて発見」
韓国の研究陣がコロナウイルスは、感染2日目に最も急速に増殖し、1週間が過ぎれば事実上活動を停止するという事実を霊長類実験を通じて確認した。 また、ウイルスが活動を止めれば、症状はないのに陽性診断が出るという事実も一緒に明らかになった。 pic.twitter.com/Gtvux8E6sr
— JeongWoo (@tenichi08) August 9, 2020
いわゆる「無症候感染者」だ。 予測が困難だった新型コロナの活動パターンを、韓国の研究陣が猿の実験を通じて確認した。 実験の結果、ウイルスは感染後2日間、喉や肺などを中心に急激に増加し、免疫機能を大幅に低下させた。 同時に血管炎症も誘発する現象を世界で初めて発見した。
— JeongWoo (@tenichi08) August 9, 2020
徐々に活動性が低下したウイルスは、感染から1週間後、事実上活動を中止することが分かった。 しかし、全身血管で炎症を保ち続けることを確認した。 症状がなくてもPCR検査を通じてウイルスが検出される。 コロナの特性を確認した鼓舞的な成果で、治療剤開発に重要な糸口になるものと期待される。
— JeongWoo (@tenichi08) August 9, 2020
無症候感染者の発生理由消息は8月6日付けニュースです。
簡単に要約すると、感染2日目までウイルスが旺盛に増殖し、1週間後にはウイルスの活動が低下して止まります。 そのため症状がありません。 ただ血管には炎症が続いています。 そして、感染の伝播力は有症状の患者と同じです。— JeongWoo (@tenichi08) August 9, 2020
いいね!しよう