いわゆるネット右翼(ネトウヨ)と呼ばれている右派系のブログが呼び掛けた弁護士らへの懲戒請求騒動で、最高裁が上告を棄却するとの判決を下しました。
この訴訟で佐々木亮弁護士と北周士弁護士が男女6人に損害賠償を求めており、地裁と高裁では制度を悪用した根拠のない懲戒請求で意図的に影響を与えたとして、計396万円の支払いを命じています。
共同通信によると、訴えられた男女らは高裁の判決に異議申し立てをして最高裁まで上告をしていましたが、10月28日付で最高裁第2小法廷は上告を退ける決定をしたとのことです。
弁護士の佐々木氏は「これで私と北さんの勝訴が確定しました!」と喜びのコメントを投稿し、引き続き判決が出ていない懲戒請求を送った他のメンバーに関しても対応を続けるとしています。
弁護士懲戒請求、6人の敗訴確定 朝鮮学校補助金批判ブログに呼応
https://this.kiji.is/694437775411561569
朝鮮学校への補助金を批判するブログの呼び掛けに応じ、東京弁護士会に根拠のない懲戒請求をしたとして、佐々木亮弁護士と北周士弁護士が男女6人に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(草野耕一裁判長)は6人の上告を退ける決定をした。28日付。請求通り計396万円の支払いを命じた二審東京高裁判決が確定した。
<ご報告>
私や北弁護士に対するいわゆる大量懲戒請求について、その懲戒請求者を相手に起こしていた訴訟の一番最初のものを含め数件について、本日、最高裁より懲戒請求者らの上告を棄却し、受理申立てを不受理とする決定が出ました(10/28付)!
これで私と北さんの勝訴が確定しました!!— ささきりょう (@ssk_ryo) October 29, 2020
被告らは判決を不服として控訴。私たちは弁護士費用が認められなかったので附帯控訴をしました。控訴審は同年8月22日に開かれ即日結審。判決が10月3日にあり、被告らの控訴棄却、私たちの付帯控訴認容で、懲戒請求者1名につき私・北さんに対して各33万円を支払えという内容に変更されました。
— ささきりょう (@ssk_ryo) October 29, 2020
これが1審被告らによって上告され、さらに、ある懲戒請求者が某弁護士を代理人に立てて上告審から補助参加をしてくるという展開となりました。
— ささきりょう (@ssk_ryo) October 29, 2020
最高裁で確定したことを受けてみると、こうした大量の不法行為の集積体について、被害者がそれを個別の不法行為であると構成して、1件1件について損害賠償請求をすることは、理論的に全く間違っていなかったことがわかります。
— ささきりょう (@ssk_ryo) October 29, 2020
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